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四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第10日目(9月18日) 〜嵐を呼ぶ女

うぃ〜(°_°) ちと酔ってます。

 

普段は次の日のこと考えて、いくら旅館で美味しいお刺身出されてもビール飲まないんだけど、今日は(このブログを書いてるのは9月22日)高知市内に入ったので久しぶりに人で賑わう街にテンション上がっちゃってビール&サワー行っちゃいましたね。いやー、街ってやっぱ、いいね!

 

でも10日目のこの日はまだまだ田舎だよ!田舎を歩くよ!!でわ行ってみよー!

 

 

雨の日の憂鬱…

 

23番薬王寺から80km離れた24番最御崎寺までの道のりを歩く2日目。前日は最後泣きながら40kmを歩き、サーファー達がたむろする一見オシャレな、しかし中身はあまり全然良くない宿に泊まり、朝起きて鉛のように重い体を無理やりに起こし外に出てみると…雨。まぁ予想はしてたけど…

 

雨の日の歩き遍路は本当に大変だ。全てが2倍3倍大変だ。

 

まず雨具、私の場合はポンチョなのだがひたすら暑い。ポンチョを着ると外だけでなく内側も濡れる。汗なのか、それとも雨が染みてるのか…とにかくベチョベチョ。

 

次に地図。歩き遍路の人はだいたい公式地図である「へんろみち保存協会地図」を持ってるんだけど、私はその本がサブバッグに入らないので全ページを裁断して、その日に必要な部分だけを小さく折り畳んでサブバッグに入れ持ち歩く。

 

雨の日はその地図が濡れないようジップロックに入れるのだが、次のページに行くときは当然ジップロックから一度出してページをひっくり返さなければならない。その時に少しでもジップロックの中に水滴が入ってしまうと曇って地図が見えなくなったり、地図も湿って痛んでしまうので、屋根があるところでしか地図をひっくり返せない。そして遍路道では屋根のあるところなんてそうそうないから、雨の日は紙の地図が役に立たないことが多い(私の場合はね)。

 

じゃあどうやって行くのかというと結局Googleマップが一番だったりする。今回の遍路旅でもGoogleマップは初日から大活躍!もう遍路旅の必須アプリと言っても過言ではない!!しかし私のスマホiPhone6でまだ防水ではない…ということでこれまた万能ジップロックに入れる。

 

しかしジップロック入りiPhoneは操作はできるが指紋認証ができないので、いちいちパスコードで開けるのが毎回めんどくさい。それにジップロック越しでは綺麗な写真が撮れない。

 

お寺に着いてからも面倒だ。ポンチョの下でリュックを脱ぎ、濡れてない地面を探してリュックを下ろし、雨に気をつけながら線香に火をつけ、笠から垂れる雨水が経本を濡らさないよう気をつけながら本堂の前でお経を読んでいると

 

目の前を2~3匹の蚊がウロウロする…

 

雨の日のお寺はいつにも増して蚊が多い!!そしていつも私のところに集まるんです…基礎体温が高いのかな?(36.5度くらい)

 

でもそんな事より何より雨の日に一番困るのが足。というかマメ!

 

私のシューズは四国歩き遍路、女性一人旅の持ち物紹介 【1】 - 四国歩き遍路 女一人旅 in 2016でも紹介したようにサロモンのランニングシューズなんですが、メッシュタイプで汗を逃がすのには良いんですが、雨が降ると雨ダダ入りです。

 

少々の雨なら大丈夫なんだけど、本格的に降り始めるとすぐに靴下も濡れ始め(土砂降りの時はじゅくじゅく)、靴下が濡れるとすぐに足にマメができちゃうんです…

 

濡れるのは怖くない…マメが怖いんだ!!!

 

大雨時は通行止め区間

サーファー宿を出て10分後くらいから本格的に降り出した雨。その後はもうずっと土砂降り…この日は高知でも記録的な大雨だったみたいです。

 

そんな中、室戸岬を目指し左に海、右に山、の海岸線をひたすら進む。波も高い…でもそんなに風は強くないから海側は大丈夫。怖いのは、山だ。

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降ってるように見えないけど、雨降ってます。土砂降りになるちょっと前。

 

途中、大きな国土交通省の看板があり「250mmを超える雨の時はこの区間は通行止めになります」とある。横に山崩れの写真がでかでかと貼ってあり「通行止めをしないとこのような事故に巻き込まれます!」と自慢気に書いてある。

 

250mm?今何mmなんだろう…途中で通行止めになったらどうなるんだ?というかこの道が通行止めになったらどの道から行けばいいのか…いや、というか通行止めになる前に山崩れが起きることはないよな…どうしよう。

 

迷ったが、車も普通に通行してるみたいなのでとにかく進むことに。山よ〜、崩れないでくれ〜〜!!

 

土砂降りの中をガンガン進む。とにかくこの「大雨は通行止め」区間を早く抜けたい。だが雨はどんどん強くなる。もう靴の中は完全にびしょ濡れ、というか足首まで浸かりそうな水たまりの中をバシャバシャ進むから乾く暇もない。マメの傷から感染しないことを、いやそれより山が崩れないことを、お大師様に祈る!

 

南無大師遍照金剛!南無大師遍照金剛!南無大師遍照金剛! 

 

無事に通行止め区間を抜けることができました…お、お大師様ぁ…

 

昨日に引き続き宿がない!

ずっと「左に海!右に山!」の風景を抜けて、やっと少し町に出る。佐喜浜町だ。お昼を食べようとするも、あまり店もない田舎の町。2、3軒の食堂や喫茶店があるみたいだけど、こちとら全身ずぶ濡れ、びしょ濡れのレインコートにびしょ濡れの笠といういで立ち…お店の人に迷惑ではないかと思い、コンビニフードで済ますことにした。

(後で他のお遍路さんに聞いたら、美味しいうどん屋さんがあったそうだ。お店の方もお遍路さんに慣れているので快く対応してくれたそう。入ればよかった…)

 

コンビニ前のベンチに座り、お昼を食べながら今日の宿を探す。前日41km歩いてたので、この日起きてからの体調で行ける距離を決めようと、宿をとってなかったのだ。

 

元々の予定では、24番最御崎寺の宿泊施設「室戸岬最御崎寺遍路センター」に泊まる予定で、よく寝たせいか体調もそんなに悪くなく、室戸岬まで十分行けそうだったのでそこに電話する。

 

ところがなんと満員御礼。うーん、マジか…連休中で団体さんが大挙して押し寄せてるらしい。急いで他の宿を探す。室戸岬からあまり離れても嫌だし、あまり古い民宿も嫌だし…

 

結局オプションに残ったのが、室戸岬から歩いて15分のところにある「ホテル明星」(”あけのほし”と読むらしい)。ところがこの日は連休中のせいか、和室の素泊まりでも1人8900円!た、高い!!

 

しかし他にオプションはないので、仕方なくそこを予約…まぁHPで見る限りけっこう良さげなホテルだし、温泉もあるし、まぁ1日くらい贅沢してもいっか…

 

哀愁のチキティン

お昼も食べたし、宿もとったし、室戸岬に向けて出発だ!あと4時間くらい歩けば着くはず…と雨の中再びガンガン歩いていたところ

 

細い裏路地の狭い空き地に、激しい雨にも関わらずじっとたたずむ柴犬が1匹。ど、どうした?

 

そっと近寄ってみるとなんと…右前脚の先が斜めにすっぱりと切れている。血は出ていないが、ピンクの肉がのぞいている…こ、これは痛かろう。

 

雨に降られながら右足をそっと上げフルフルと震えている柴犬。この犬をこのままここに放ってはおけない。そう思った私は、とりあえず病院に連れて行かねばと、まずは柴犬の信頼を勝ち得ることに。

 

持っていたカロリーメイトを投げ与えてみるも匂いだけ嗅いで食べない。少しずつ近寄ってなんとか顔を触ることはできた。ちなみに首輪はしてない…今どき野良犬なんているのか。

 

頭を撫で続けても体は触らせてくれないチキティン(と勝手に名付けた)。とりあえず雨を避けられるところに行けないかな…と立ち上がると、チキティンも私について動き出した。

 

お?ついてくるのか?これは行けるかも、と思い大通りまで出る。タクシーが通りかかるのを待つか、1台呼ぶか…病院に連れて行った後はどうしよう…などと考えていると、大通りに出た後もチキティンはどんどん勝手に進んでいく。さっきまでフルフル震えていたのに、びっこを引きながらも3本の足で器用に走る。仕方がないので今度は私がついていく。どこへ行くんだ~チキティーン!!

 

とチキティンがとある民家に入っていく。え?飼い犬だったの??見ると玄関が開いていて、中から飼い犬らしき小型犬が顔を出しチキティンと交流している。チキティンもここの家の犬なのか?飼い主を呼ぼうかと思った瞬間、チキティンがその民家を後にした。ここの家の犬ではないらしい…そうだよな、首輪してないし。ついていく私。

 

再び別の民家に入っていくチキティン。なんなんだお前は。庭か?この町はお前の庭なのか?その家でも網戸の向こうで尻尾を振る室内犬と会話らしきことをしているチキティン。室内犬は私を見るとちょっと警戒した顔をしたが、チキティンと一緒らしい私に吠えることはなかった。

 

もうすっかり元気を取り戻したかのようなチキティン…足は…きっと大丈夫だよな。車で轢かれたんじゃなくて、刃物で切り落とされたようにスッパリとなくなっているのが気になるけど、チキティンはきっと私に素直に従って病院に行くような犬じゃないし、どんどん山の方に向かっているからきっと根っからの野犬なんだろう。

 

山へ向かうチキティンに別れを告げる。振り向き振り向き、山へ消えていくチキティン…さようなら!チキティン!達者でな!!

 

追記:私の数時間後に佐喜浜町を通ったお遍路さんが、町でチキティンを見たそうです。山に帰ったと思ったら、あの辺をずっとウロウロしてんのねあの犬。元気でいてくれることを祈ります。

 

スーパーおじいちゃん、中山さん

チキティンと別れて海岸沿いを再び進む。何人かのお遍路さんに追いつき、少し話し、先を急ぐ。1人で歩いてるとけっこうスピード速いみたいです、私。

 

ずんずん進むと、また前を歩くお遍路さん発見。後ろから「こんにちはー!」と声をかける。それがスーパーおじいちゃん、中山さんだった。

 

以前、太龍寺から一緒になった鹿児島の大学生ナナちゃんに「八十八箇所だけじゃなくて、別格霊山も回っている熊本出身の70歳のおじいちゃんがいる。スピードが半端なくて別格を回っても他の人より早い、しかもパソコンを持ち歩き毎日HPを更新しているらしい」という話を聞いていた。この時に話しかけたのがズバリ、そのおじいちゃんだったのだ。

 

ナナちゃんに聞いた時に想像した姿(70歳と聞いて…)とはだいぶ違う若々しい感じだし、別格霊山も回っているというのでもっと修験者みたいなひげ面のゴツイ人かな?と思ってたんだけどそれとも全然違った。小柄でニコニコしていて、どこにでもいる優しいおじいちゃんという感じだ。

 

歩きながら話をすると、なんと2年前にスペインの巡礼の旅もされたらしい。その様子もHPに全てアップされているとのこと。おお~私もスペインの巡礼の旅したいんですよ!と言うと色々と教えてくれた。HPも17年も前からされているそうで、今までの旅のみならず、読んだ本や観た映画の感想なども載せておられるそう。その行動力、知識、お話しの面白さに感心(上から目線の言葉でスミマセン…)しながら雨の中を歩く。やっぱり人と歩く方が気が紛れて時間が早く感じるなー。

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中山さんと話している時に通った夫婦岩…天気わるっ!

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雨の中、防水カメラで自撮り。テンション高めです。

 

ちなみに中山さんのHPです↓(今回の四国遍路の旅も毎日アップされている、すごい!)

KochanのHPへようこそ!

 

人のふり見て我がふり忘れる

中山さんは室戸岬より2時間ほど前の地点にある民宿で宿泊だったので、そこでお別れ。その後またずっと1人で歩く。雨は上がってきたけど…やっぱり遠い。室戸岬に近づくにつれて、なんだか緑が濃くなってくる。左に海、右に山は変わらないんだけど、なんか山が尖ってきてるのが分かる…

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若干分かりづらいですが、左に下がっていった先が室戸岬です。

 

最後の1時間、足の裏の痛みに耐えながらなんとか歩く。と、前を歩いているお遍路さんを発見!22番平等寺の後からちょくちょく会っていた、東京から来た中年男性Tさんだ。遠くから見てもはっきり分かるほどバテている…もう金剛杖が松葉杖代わりだ。歩くスピードもかなり遅い。すぐに追いついた。

 

聞くとTさんも「ホテル明星」に泊まるらしい。2食付で12000円なり。た、高い!!でもTさんは区切り打ちで、翌日の24番最御崎寺を打ったあと東京に帰るので、最後の宿は豪華にしたかったらしい。Tさんと話していると「元気だねぇ…」と言われる。えと、それはですね…

 

あなたがバテているからなんですよ、Tさん。

 

とは言えなかった。昔から、授業中眠いとき他に眠いのを我慢している人を見つけると眠くなくなったり、マラソンできついとき他にもっときつそうにしている人を見ると元気が出たりする嫌な奴なんです、すいません。

 

「先に行っていいよ」という言葉を拒否して一緒にホテル明星に到着。思ったより古かったけど、まぁまぁ良さげなホテルだ。何より温泉の露天風呂が海水温泉らしい!海水は怪我の治りが早くなるから、マメに効くかも!しかも、私は素泊まりだけどホテルのレストランで注文して食べられるらしい。近くにコンビニもないし、ちょうど良かった!

 

恐怖の宿、ホテル明星

海水温泉に入り洗濯も済ませ、いい気分でレストランへ。キンメ鯛のキンメ丼がオススメらしかったけど、売り切れということで980円の天丼を注文。

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ちょうど夕食を食べていたTさんにビールを奢ってもらい、2人で色々話しながら食べる(天丼は量が多くて少し残しちゃいました)。

 

部屋に戻ると布団が敷いてある。民宿だと自分で敷かなきゃだから「ホテルだ〜!」と気分良く寝転んだ。

 

パジャマ用に持ってきた服も洗濯してたので浴衣を着ていた私。浴衣のまま、布団の上に寝転んでスマホを見る。ネットニュースを見たりFBに写真を上げたり、ごろごろしている内になんかお腹辺りが無性に痒くなってきた…

 

部屋のユニットバスの鏡を見て驚いた。お腹が真っ赤だ。というか…

 

蕁麻疹だ…

 

浴衣の前がはだけて、お腹と太ももの前部分が掛け布団の丸く開いている部分に直接触れていたらしい。私はハウスダストアレルギーなので、ずっと押入れに入れっぱなしのお布団や服が肌に触れると蕁麻疹が出るのです…

 

急いでシャワーを浴びる。でももう遅い。蕁麻疹がどんどん広がる。お腹、太もも、横腹、お尻もちょっと…ぶくぶくぶくぶく…き、気持ちわりーーーー!!!!!(いつも自分の蕁麻疹を見て鳥肌が立ってより蕁麻疹が出る気がする…)

 

その日は洗濯したばかりの長袖長ズボンを着て、掛け布団は掛けずに寝ました…ちなみに今現在まだ蕁麻疹は完璧に消えていません。どんだけ強力なハウスダストだったんだろう…

 

まとめ

またまた長いブログですみません…22日に描き始めたのに、今日はもう25日!いやー早く書かないと忘れちゃうよね。この後に行った高知市内では本当に色んなことがあったのに…いつ書けるんだブログ!!!誰か代わりに書いて!動画編集もあるのに…ムリ、ほんとムリ…

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. このコーナー見てる人いるのかな?まいっか…えと、とりあえずホテル明星(あけのほし)はやめた方がいいかもです。お風呂と食事はいいんだけど、部屋の布団がかなりハウスダスト付き…というかずっと干したり洗ったりしてないと思います。ハウスダスト全然平気って人なら大丈夫かな。
  2. 室戸岬までは、佐喜浜町にあるコンビニが最後のコンビニです。宿で食べるのでなければ佐喜浜町で食料買っとかないと、飢えます。

 

以上です。まだまだ10日目だよ!一応予定では45日まであるよ!まだ飽きたらダメだよ~みんな!←