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四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第15日目(9月24日) 〜K太と決別の巻

おいす、izumiっす!

 

昨日に引き続き、同郷遍路K太と行動を共にした1日でしたが、ま、最悪な結果になりました。

 

今日の日記は「遍路日記」というより「人間関係日記」かもしれません。

 

まぁそれも人生!

 

んじゃ、行ってみよかーい!

 

 

浦戸湾を渡って渡る

前夜、ムカデ(実際はヤスデ?)に怯えながら寝たにもかかわらず、起きたらガッツリ手も顔も出して大の字で寝ていた私。ま、刺されなくて本当に良かった。

 

実は夜中に、虫の音(?)に怯えながら寝ていたせいか、耳元で女の子?女の人?の甲高い笑い声を聞いた気がしたんです…「ウフフフッ♪」みたいな……

 

でも半分眠りに落ちていた私は「む、虫ッ?」と思ったが、すぐに「…あ…虫は笑わないか…じゃあ誰なんだrzzzzz…」と深き眠りの底に落ちていったのでございます。

 

朝起きて歩き出してから「そういえば…」と思い出したこの件。教訓…

 

 

 

 

幽霊は疲れからくる眠気に余裕で負ける。

 

 

 

 

疲れていて本当に良かった。(ちなみに幽霊の声であったかは定かではありませんのであしからず)

 

前日桂浜を観光する際、K太が笠と金剛杖を私の宿に置いて行ったままだったので、とりあえずK太が野宿をしているキャンプ場へ向かうことに。2人分の杖と笠を持って歩くのは非常にめんどくさい!!

 

K太が野宿しているキャンプ場近くのサークルKで待ち合わせる。Googleマップで見てみると、そんなに遠くはなさそう。

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「民宿まさご」から「サークルK高知種崎店」まで、パッと見た感じ15~20分くらいで行けそうなのだが…

 

ところがルート検索すると…

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ほぼ倍の36分!

 

浦戸大橋へ登るには大回りしないといけないのを知らずに、民宿まさごから素直に橋の方に歩いて行って、橋の入口がない!とキョロキョロしていたら、橋が真上にあったという…結局そこから大回りして浦戸大橋を渡った。(歩道が狭く怖い)

 

朝7時過ぎに民宿まさごを出たのに、K太の待つサークルKに着いたのはほぼ8時…うろうろしたのも含めると1時間弱くらい歩いた。

 

ちなみに前日タクシーに乗ったハワイアンレストランから桂浜の龍馬記念館までは徒歩で約40分…ということは…

 

民宿からサークルKまで40分歩いたし、もう帳消しでいいよね♡

 

ということで、タクシーでハワイアンレストランには戻らず、そのまま次のお寺に進むことにしました!(タクシーがあまり通ってないから呼ぶのも面倒だし、たぶんサークルKからだとタクシーでも5分以内だからタクシーの人にも迷惑…という言い訳付き)

 

サークルKの駐車場で携帯を充電していたK太(いいのか?)と合流し、再び浦戸湾を渡るべく桂浜方面へ引き返す。だが今度は浦戸大橋を渡らず、歩き遍路で唯一許された乗り物、渡船に乗るため船乗り場へGO!!

 

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赤い線が遍路ルート。(ちなみに緑のポイントがサークルK) 渡船は公式の地図にも載っているので歩き遍路だとしてもチート(ズルすること)にならないのだ!

 

約20分間隔で出発している渡船。船着き場で待つこと5分、船がやって来た!

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小さくて可愛いフェリー。なんと無料です!

 

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動き出したフェリーにテンションが上がる!と言っても乗船時間はたったの5分。でもずっと歩きなので乗り物に乗るだけで楽しい!

 

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長浜側の船待合所。船に乗ると気持ちがゆったりするのはなぜなんだろう?

 

ピエールと再会

船着き場から徒歩20分ほどで33番雪蹊寺(せっけいじ)に到着!

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朝1番のお寺参詣はいつも気持ちがいい!

 

この日は土曜日だったのでお遍路さんが多い。週末は車お遍路さんやバスツアーの団体さんで賑わいます。

 

あまりお寺に見どころもなかったので、サクッと参拝してお経読んで、納経を済ましてお寺を出ようとしたところ、向こうから

 

「Oh~It's nice to see you again~:D!」

 

と小さな外人のおっちゃんが腕を伸ばしてくる…だ、誰?どなた様…?

 

と怪訝な顔をしている私におっちゃんは、「It's me! Pierre!」と一言。あ!23番薬王寺に向かう途中で会った、スペイン人のマイカの彼氏のピエールか!!

 

「わー久しぶり久しぶりー!」と挨拶して「マイカは?」と聞いたところ「スペインに帰った」とのこと。あ、ずっと一緒に行くんじゃなかったのね。っていうかそういえば別に「ネットで知り合った」と言ってただけで「彼氏彼女である」とは自己紹介されてなかったな。カップルじゃなかったのかも。

 

薬王寺への道で会った時は、休憩所に座っていた姿しか見てなかったから分からなかったけど、ピエールはけっこう小さいおじさんだった(私より低いくらい)。こないだはスペイン語で話せるのが嬉しくてマイカとばかり話しピエールとあまり話さなかったけど、この時に聞いたら全て野宿しているという。荷物も大きいし、装備を見ても完璧に野宿組だ。

 

ピエールはもう1人、アジア人らしい男性(この人も野宿組)と一緒で、2人はこれから参拝のようだったから、軽く話しただけで「じゃあまたどこかで!」と言って別れた。実際歩き遍路は1回だけ会って終わりということはほぼない。必ず少なくとも2~3回はまたどこかで出くわすから、気軽に「またねー」と言って別れる。それが最後になることもあるけど、それもまた良し、だ。

 

アイスクリンと真島さん

33番雪蹊寺から1時間半ほど歩いて、次のお寺、34番種間寺(たねまじ)に到着!

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四国八十八箇所のどこのお寺にもある修行中の弘法大師像。1200年前のお坊さんがいまだにこれだけの人の尊敬と憧憬を受けているというのがすごい。

 

このお寺も特にこれ!という見どころもなく(スミマセン…)サクッと納経を済ませて、入り口のベンチでちょっと一休み。

 

そういえば、何日か前からちょくちょく見かけていた、台湾から来ているお坊さんを見かけた。このお坊さんはお寺ごとに水彩画を描いているらしく、1つのお寺に2時間くらいかけるらしい。3ヶ月ほどかけて全てのお寺を回る計画だそうだ。助手の女性2名を連れており、そのうち1人はおそらく通訳で日本語がぺらぺら、彼女から詳細を教えてもらった。少し中国語で話したが、お遍路を始めてから中国語の勉強を全くやっていないのでほぼほぼ話せなかった…悔しい。

 

種間寺の入り口ベンチに座って休んでいたが、目の前で売っている「アイスクリン」がどうしても気になる (写真は撮り忘れた、そーりー)。

 

アイスクリンを売っているおじいさんに「どうしてアイスクリームじゃなくて、アイスクリンなんですか?」と聞いたところ、「だって違うものだもん。アイスクリンはアイスクリームと違って、脂肪分が少なくてヘルシーなんよ」とのこと。なるほど、それは食べるしかないな!

 

ということで味を選ぶ。かなりたくさん種類があったが、おじいさんオススメの「ゆず」と「しょうが」味のダブルにする。

 

食べ物の味を文章で説明するのが非常に苦手なのだが、食感はシャーベットのような感じでシャリシャリ。味はうすーく「ゆず」と「しょうが」の味がしました。うすーーくね。

 

少し食べた後、K太に「味見する?」と差し出すと「もう食べないと言うなら貰います」と言う。いやまだめっちゃ残っとるし!「いや全部はやらん」と言うと「じゃあ全部やってもいいというところまで食べたら下さい」と言う…何だコイツは??

 

それは変だ、いや変じゃない、とか何とか言い合っていたら、以前27番神峰寺(こうのみねじ)で会ったハイ真島さんがやって来た。前に見たときと同じ、真っ黒のタイトな長袖Tシャツに黒のスパッツ、笠も杖もないので一見するとお遍路さんには見えないハイ真島さん。野宿セットのバックパックで「お遍路さん…なのかな…?」と推定できる感じだ。

 

「おー!お久しぶりです~覚えてますか?あの、神峰寺に行くときにお会いした…」と言うと、「あぁ、俺昨日、あのお爺さん(中山さんのこと)とちょっと一緒に歩いたんだよー」と言う。

 

ハイ真島さんは名前をS木さん(※S藤さんではなくS木さんでした。訂正!)といい、東北出身らしい(どこの県だったかは忘れてしまった…)。東北出身の人はけっこう歩き遍路では珍しい。一番多いのはやっぱり近畿と中国地方、その次が中部や九州、関東といった感じ。

 

私が高知で観光している間、とっとと先に進んでいた中山さん。(「お遍路に来て観光なんて誰もしないよ~」と言っていた…いや普通にするでしょ!)S木さんがどこで中山さんに会ったのかは覚えてないが、30分ほど一緒に歩いたらしい。

 

「あの爺ちゃんハンパないよ、歩くのめっちゃ速いもん。俺30分歩いて、このまま一緒に歩くと足痛めるなと思ったから別れたもん。」と言う。「そうなんですよ!めっちゃ速いんですよ、中山さん!」と私が言うと

 

「あの、こないだ一緒に歩いてた女の子どうしたんですか?って聞いたら、『なんか、昨日足を痛めて…』っていうから俺、絶対この爺ちゃんと一緒に歩いたからだっ!って思ったもん」と言うハイ真島あらためS木さん。

 

「スペインの巡礼も奥さんと一緒にやったって話聞いて、今回奥さんどうしたんですか?って聞いたら『ちょっと膝を痛めて…』っていうから俺、それも絶対この人と一緒に歩いたからだっ!って思ったもん!!」と、ちょっとゆっくりとした口調で言う東北出身のS木さん。

 

こないだはあんまり話せなかったけど、この人面白い!そして社会ドロップアウト臭がぷんぷんする!たぶん野宿しながら草やったりしてるんだろうなー(私の勝手な妄想です)。

 

イタチ?の死体

種間寺に参拝に行くS藤さんと別れ、そろそろ次のお寺に向かうK太と私。

 

途中、メルヘンな家を発見。

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お店などではなく、まったくの一般家庭のようです。この写真では見えないんだけど、玄関ドアの上部には黄金のドラゴンが…家主の趣味…なんでしょうねぇ。

 

天気も良く、だいぶ2人で話す(というか9割かた私が喋っている)こともなくなってきたので、歌を歌いながら行く(これも主に私)。「グリーングリーン」や「気球に乗ってどこまでも」、山と畑を見ながら歌う「まんが日本昔ばなし」のオープニングテーマは気持ちよさが半端ない。

 

と、道の中央に横たわる毛皮状のもの…猫?ひかれちゃったのかな?と思い近寄ってみると…(動物の死体の写真があります↓ 苦手な方は飛ばしてくださいね)

 

 

 

 

 

 

 

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イタチ??ハクビシン???

(ネットで調べた結果、チョウセンイタチのようです)

 

さっき轢かれてしまったばかりみたい…まだ眠っているかのようだ。しかし、いくら杖でつついても起きないので確かに死んでいる…

 

道の真ん中に放置しておくのも可哀そうなので、ビニール袋を手袋がわりに、死体を道端に移動してあげた。

 

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外傷も鼻から少し血が出ているだけ…まるで眠っているかのようだ。

 

イタチというと害獣のように言われているし、農家の方や、この辺に住んでいる方たちにしてみればやっぱり憎い動物なのかもしれないけど…車に轢かれてしまったことは素直に可哀そうだった。そして…(この時はイタチかハクビシンか分かってなかったけど)そのあまりの可愛さに、死体なのに非常に癒された!!

 

ちょっと「うしおととら」のカマイタチ兄弟を思い出したよね…あぁ…可愛い…

 

パーワンのラーメン

イタチの死体に癒された農業地帯を抜け、仁淀川を渡る。

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けっこう大きな川です、仁淀川

 

大型店舗が建ち並ぶ大きな通りに出た。トイレが近いK太がたまたま入ったスーパーの隣にラーメン屋があったので、腹も減ったしそのラーメン屋「パーワン軒」で腹ごしらえすることに。

 

メニューを見ると、醤油ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、豚骨ラーメン、とすべてある。何気に「豚骨ラーメンにしよっかな」と言うとK太が「マジですか?」と言う。

 

そうだな、このお店で久留米ラーメンで育った私が豚骨ラーメンをチョイスするのは確かにベリーベリーバッドだ。安全パイの味噌ラーメンを頼む。

 

話しながら食べていたのであまり味は覚えていないが、とりあえず学食のラーメンというと分かってもらえるだろうか。まぁ、食べれないことは全然ない。

 

支払いの時にキッチンの中に外国人がいるのが見えた。インド人っぽい…留学生かな?

 

外に出て「パーワン軒」の看板を初めて見た。

 

バイトの留学生だと思っていたインド人はどうやら店長だったらしい。

(写真を撮り忘れたので、ぜひネットで「パーワン軒」と検索してみてください。ぜひ。)

 

インド人が作るラーメンは、学食のおばちゃんが作っていたラーメンと変わらぬ味がした…ある意味、懐かしい味を再現している。パーワン。

 

ちょっと生まれ変わった…かも

次のお寺に向かう前に、私がその日泊まる宿「ビジネスイン土佐」に荷物を置き、納経帳や必要なものだけ持っていざ、35番清瀧寺(きよたきじ)へ!

 

清瀧寺は少し山の上にある。山の入り口付近にちょっとした休憩所があり、K太はそこにリュックを置いて行くと言う…正気か!!

 

と思ったけど、別に他人のことなので強く止めはしない。まぁ、君がそうしたいならそうし給へよ。

 

山に登りながら聞くと、前に同じように荷物を放置して盗られたことがあったという。しかしその時に盗られたテント(寝袋だったかな?)はすごく古くなっていたもので、ちょうど買い替えたかったので盗られて欲しかった、盗られてラッキーと思ったらしい。買い替える良い機会となったと。

 

じゃあもし今回盗られたらどうするのか尋ねたところ、一度家に帰るそうだ。そりゃそうだろうけども。

 

K太と最初に会った時に「通し?区切り?」と聞いたのだが、この男はなんだか曖昧な答えをするのだ。「区切りではないけど、最後まではしない」的な…

 

本人は「親の都合で…(介護か病気?)」と言っていたが、どこまでするつもりなのか全く分からないし(恐らく本人も決めていない)、区切りだったとしても普通は「また戻ってき(て最後までやり)たい」と言うが、K太の場合、また戻ってきて最後までやる…という意思がどうやらないようだった。

 

お寺でも、一応お経は読んでいるようだが納経はしていないし、お寺の歴史や仏像に特に興味を持っている風でもないし(高知の観光も、単に私についてきただけで特に興味があるわけでもなさそうだったし)、一体何のために、何がしたくて四国遍路に来たのかよく分からない男だった。(山登りは好きなようだが)

 

清瀧寺のある山の麓に荷物を放置したのも、本当に盗られたら困るけど、でも盗られたら盗られたで帰る良い口実になると思っている節がなくもないような、そんなふわふわしたところのある男なのである。

 

清瀧寺までの道を登る。山道かと思いきやずっと車道で(たぶん山道への入り口を知らずに通り過ぎてしまったらしい)、土曜ということもあり車遍路さんが次々にやってくる。狭い車道を離合できず立ち往生している車も。こんな狭いところを無理やり車で行くくらいなら、30分くらいの登りなんだから歩けばいいのになぁと思うけど、車でずっと回ってるときっと「歩く」という考えは頭から消え去るであろうことは想像に難くない。

 

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午後4時前に到着!4時になるともう少し暗くなってくる。

 

納経所への道の真ん中で堂々と寝ている猫発見!

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こんな人がたくさん通るところで、よくそんな無防備なお腹をさらして寝ていられるなぁ・・・

 

私の前にいた女子3人がわーっと集まり、3人がかりで撫でる…そんなに撫でまわしたら嫌がってどこかへ行くんじゃないかと思いきや全然動じない…さすが、お寺の猫は肝っ玉が違う!

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お腹を強く撫でられると、ちょっと「うにゃっ」と言う。でも起きない。全然起きない。

 

清瀧寺の入り口には大きな薬師如来像があるのだが

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その台座がいわゆる「胎内巡り」になっており、中に進むと完全な闇!真っ暗な中を手探りに進む…これがけっこう怖い。(どんどん狭くなっていくので、息が詰まるようで更に怖い)

 

最終的に何が見えてくるかは入ってのお楽しみ(そんなに期待を裏切るものではありませんw)だが、それを越えて再び外に出てくると、まるで生まれ変わったかのような気になる…かもしれない!w

 

ついにK太にアディオス

清瀧寺参詣を終え、麓に放置してあったK太の荷物も無事にそのままあり、私は宿へ、K太はもう少し先へ進み今日の寝床を探すことになった。

 

おそらく翌日からは別々の行動になるだろうと思っていたが、私の宿へ向かうその短い時間にひょんなことからまた口論に…(ちなみに前回のブログを書いてから数人から「K太とのその後が気になる」と言われた…みんな喧嘩の続きが気になるのねw)

 

個人的なこともあり詳細は書けないのだが、アバーウトに要約すると、私はずっとK太を(私なりに)応援していて、(自分勝手に)アドバイスや提案をしていたのだが、最後の最後にK太が「(izumiさんには俺がいなくても)この先いい出会いがありますよ」と言ってきて、は?じゃあ今まで私があんたを応援しようと一生懸命に(いやたかだか数日だし、そんなに一生懸命でもないけども!)やってきたのは全部なんていうか、ありがた迷惑っていうか、実は嫌だったの?みたいな。なんか、もうそういう助言とか提案とかウザいから他の人にしてくれよ的な。そういう風に聞こえてしまいカッチーンと来て

 

「あっそう分かった。よーく分かりました。じゃあ、そういうことで。バイバイ!」

 

と、勝手にスタスタ別の方向に歩き出した。でも歩き出してすぐ、やっぱりこういう感情的な別れ方は良くないと思い、謝って普通に「じゃあまたどこかでー」みたいな感じで別れようと思ったのだが

 

振り返ってK太の、そのオロオロもしてない、かと言ってスッキリした顔でもない、何というか「この状況に途方に暮れているが、自分ができることはないと諦めている」表情を見てふいに口をついて出た言葉が

 

「おい。チキン!」

 

だった…

 

「なんなの?なんで追いかけて来ないの?今、私がこうやって戻ってこなかったら、もうあのまま終わりだったんだよ?いいの?それで良かったの?」と言うと

 

「…いや…なんか俺、いつもこうやって、人を怒らせてしまうなぁと思って…」

(あぁ、思い出して書いててもイライラする答えだ…)

 

「いや、反省は後でいいから!!なんで行動を起こさないわけ?自分には関係ないみたいな、自分にはどうすることもできないみたいな無責任な態度で逃げて。変えられるんだよ?あんたが行動すれば!」

 

とまぁこの後のやり取りは、全部書いてるととっっっっても長くなってしまうので省略しますが…

 

この日までたった数日間ですが、K太の話を聞いたり行動を見ていると、(誰にでも分かると思うけど)問題は自己肯定感の低さなわけです。本人は問題は自分の生まれ持った能力の低さだと思っていて、気功等を会得することでいろんな能力を高めることができると。他人から尊敬される、憧憬を受ける対象になれると信じており、それによって自己肯定感を高めようと思っているようなのです。

 

前日のひろめ市場で、私がそれとなく「幸せを感じることに必要なのは分かりやすい成果(=他人からの好評価)ではなく、その過程を楽しめること(=自己肯定感)」なんじゃないかなぁと言うと、K太はそれは私が女だからだと言う。男は人生に成果を求めるものだと…(はぁ?)

 

ま、飲みの席での議論だしその後はもう無茶苦茶な筋の通ってない話になり、結果マザーテレサでバーーーーーン!!となったのだがw

 

自己肯定感に関して最近とても良い記事を読んだので、皆さんもぜひ。


かくいう私ももちろん以前はとても自己肯定感が低くて(という話もひろめ市場でK太にしたけど)今はだいぶそれも解消されてきて、前ほどの生き辛さは感じない。というか歳のせいもあって「他人がどう思おうがどーでもえーわい。人生短し、好きに生きよっと!」と思い始めた部分もあるが

 

でも少なくとも自分の性格で「ここだけは良かった」と思うのは、(特に人間関係に関しての)問題に対して逃げることなく立ち向かえる…と思う、たぶん。少なくとも、問題がそこにあるのに何もせずに傍観し、時間が過ぎるのを待つとか、なかったことにするとか、そういうことは絶対にできない性格だ。

 

K太がもし彼の望み通り気功を完全に会得し他人から賞賛の嵐を浴びようとも、根本にある自己肯定感が低い限りは問題はちっとも解決されないし

 

その前に、他人との問題に逃げずにきちんと対処する(誠実に。口論の原因を全て相手になすりつけるのは問題に対処していることには全くならない。)勇気を持たないと、自分で自分を肯定することなんていつまでたってもできない。

 

要するに…

 

 

 

 

K太!逃げるな!逃げずにただありのままの、能力のない自分を受け入れろ。それが自分だし、自分がまず自分を一番に愛して、許して、可愛がってあげないと他人がお前を愛し、許し、可愛がってくれることなんて永遠にないんだから。

 

3歩下がって黙ってついてきて、自分が何も言わなくても全部悟ってさっとやってくれる彼女が欲しいんだったら、まずは自分が自分を一番に愛さないと。皆で飲んでる時に先に帰らなきゃいけなくて、自分が頼んだ料理を「これを俺だと思って食べてください」なんて、自信がないからその分愛してほしい!的気持ち全開な気持ち悪いこと言ってる限りは絶対にできないぞ!

 

とりあえず省略した詳細なやり取りの最後は、「じゃあもうそうやって、一生逃げながら生きていけば!せいぜい頑張って!じゃーな!!」という私の捨て台詞でした。

 

罪悪感→爆睡

歩き出した時は「言いたいことは言ってやったぜ!」とせいせいした気持ちでいたのだが、だんだんと罪悪感がわいてきた…

 

以前にも同じような感じで、私が一方的に逃げる相手を無理やり捕まえ説教食らわした年下の知り合いに

 

「…みんながみんな、izumiさんみたいに勇気があるわけじゃないし、言いたいことを的確に言葉にできるって思わないでください!」

 

と言われたことを思い出す…またやってしまった。言葉の剣で無防備な相手をめった切りにし、コーナーに追い詰めて急所をブスリとやってしまったのか。

 

でももしかしたら、実はK太は私と一緒に歩くのが本当にウザくなっていて、偉そうに助言とかしてくるし、最後に反論しなかったのは、グサグサと痛いところを突かれて何も言えなかったわけじゃなく「何このおばさん、ウザいわー。変なのに捕まっちゃったなー…もう話したくもないし、早く行ってくんないかな」と思ってたのかもしれない。

 

うん、それならそれで。というかそう思っててくれた方がいい。罪悪感を感じないで済むし。確かに私、おせっかい過ぎる変なおばさんだし(自分でもたまに、なんでこんなに他人のことに首を突っ込んでしまうのかよく分からない…母親は「父の遺伝だ」と言う。そうなのか!?)

 

と、犬の散歩中のおじさんとすれ違う。「こんにちはー」と挨拶したところ(遍路中はなるべく地元の人に挨拶するようにしている)

 

「あなた、さっき喧嘩してたでしょう…あれ、旦那さん?」と言われたので(なんでやねん!)と思いつつ、「いえいえ全然!歩き遍路中に友達になった子なんですけど、年下なのでなんとなく弟のように思ってしまって、ついつい説教垂れてしまったんですよー」と言うと

 

「あぁそうなんだ。いや、えらく大声で怒鳴ってたからねー、夫婦で歩き遍路に来て喧嘩してるんかなーと思ってねー。遍路中なのに、そういうことしたらいかんからねー…」と何気に諭された…

 

そうだ。全てのお遍路さんが守らなければいけない十善戒。それは…

不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まない
不邪婬(ふじゃいん)男女の道を乱さない
不妄語(ふもうご)うそをつかない
不綺語(ふきご)無意味なおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)乱暴なことばを使わない
不両舌(ふりょうぜつ)筋の通らないことを言わない
不慳貪(ふけんどん)欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)耐え忍んで怒らない
不邪見(ふじゃけん)まちがった考え方をしない

 

ということで、この日は「不悪口」と「不瞋恚」の違反ね。反省!

 

ドーンと落ち込んで、この日の宿「ビジネスイン土佐」の部屋に入った。でも…

 

前日、ムカデ(に見せかけたヤスデ)のせいであまり寝てなかったので、コンビニ弁当を食べた後、シャワーも洗濯もせずベッドに寝転んだまま爆睡!12時頃に1回起きるも、歯だけ磨いて電気を消してすぐに就寝!たぶん10時間くらい寝ました。

 

まとめ

これ…まだ「遍路日記」と言えるんでしょうかね??(´・ω・`)

 

まぁでも、単に八十八箇所のお寺を回ることだけがお遍路じゃなくて、特に歩き遍路の場合、その旅で出会う人、その人から教わったり影響を受けたり、その人との関わりの中で感じたりすること、そっちの方がもしかすると大きいかもしれないです。

 

なので、こういう遍路日記もあり、だよね?たぶんね?

 

明日は、K太のその後、を書きます。今どこで何をしとるんだー!久留米ラーメン食っとるんかー!!

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 種崎から桂浜に行く場合は渡船ではなく浦戸大橋を通った方が近いのですが、浦戸大橋から下りてぐるっと回って行かなければならないので、けっこう時間かかります。
  2. 35番清瀧寺へ登る際、遍路道の入り口がたぶん分かりづらいです。私は間違ってずっと車道で行ってしまいました。それでももちろん着くけど…たぶんすごく遠回り…
  3. 清瀧寺の薬師如来像の台座の「胎内巡り」はぜひ!そんなに大きくないですが、真っ暗な中を手探りで進み、最後にアレを見たときはちょっと感動します!

 

よーし書いた!次の日はいよいよ、この後歩き遍路の良きパートナーとなる運命の人との初ごはんのことを書きます。1人が去って1人が現れる…

 

これがまた全然違う人なんだなぁ。

 

お楽しみに!あぐーる!!(←バスク語で「さようなら」)