四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第21日目(9月30日) 〜アデュー修行の土佐!

にゃす!izumiです!

 

いよいよ辛かった、そして湿気で常に顔がテカってた高知ともオサラバです。(厳密には県境を越えるのはこの翌日ですが…)

 

四国遍路は県ごとに、「徳島(阿波)→発心の道場」、「高知(土佐)→修行の道場」、「愛媛(伊予)→菩薩の道場」、「香川(讃岐)→涅槃の道場」と言われております。

 

意味は(私なりに解釈すると)徳島で心と体の準備をして、高知はマジ勘弁!な辛さで、愛媛は体も仙人レベルになりイケイケになって、香川はあっちゅー間に終わって感動の涙!って感じですかね。

 

なので、この日が辛かった高知県最後の日記となります!辛かったけど、その分楽しかったよ高知県!カツオのたたきがもっかい食べたいよ~。

 

 

朝5時出発

この日の予定は、まず民宿久百々を出発し真念庵を通って39番の延光寺へ(約33km)、そこからこの日の宿、宿毛レックスホテルまで(約7km)、合計40kmを歩くというもの。前日のように荷物を置いてはいけないので、10kgの荷物を持って40km…

 

修行の道場と呼ばれる高知最後の寺を打つのにふさわしい旅ではないか!ふははは!

 

前日、40kmを甘く見て失敗していた反省もあり、前夜は8時半に就寝。この日は地図を見ると山の中(の車道、ガチ山道ではなく)を歩くルートだったので、多めに見て10時間かかっても暗くなる前に着けるよう、朝4時半に起きて5時過ぎに出発した。

 

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昨日のブログにも載せたけど、これがこの日の(延光寺までの)ルート。延光寺から左の宿毛市にある星印が宿泊予定のフレックスホテル。

 

この宿毛レックスホテルは前日、宿に着いた後にアメリカ人遍路のネイト君からiMessageで「楽天トラベルで格安ホテル発見!自分とマジッド(26番の金剛頂寺で会った)も泊まるから、izumiもそこに泊まんなよ!」と連絡をもらい、ネットで見るとなんと2500円!部屋も普通のビジネスホテルって感じだったので「そこ泊まる!ありがと!」と予約を取ったのだった。

 

ネイトは前日、私と会った後にマジッドと再会したそうだ。マジッドは基本ノジュカー(野宿する人)なのだが、数日に1度、疲れた時はホテルに泊まるらしい。

 

ネイトは私よりも延光寺に3kmほど近いロッジカメリアに泊まっていたので、延光寺に行く途中にどこかで会うかもな~と思っていた。

 

朝5時過ぎに外に出ると…まだ真っ暗。いや、それは分かってたんだけど、街灯がまったくない。宿を少し出ると、漆黒の闇の中に波の音だけが響く空間。怖い!

 

すぐに、用意していたヘッドランプを装着!ライトの明るさMAX!(3段階式)

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闇夜に浮かぶ自分の顔。浮腫んでてめっちゃ怖い…すみません。

 

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歩いてる時はこんな感じ。本当にライトの外は漆黒の闇です。

 

歩きながら、久百々の女将さんがお接待でくれたおにぎりを朝食として頂く。キャンディも貰いました!ありがとうございます!

 

最初は真っ暗で怖かったけど、だんだん空が白みがかってくる。30分後にはヘッドライトがなくても歩けるくらい明るくなった。

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5時53分でこれくらい。なんか空が明るくなってくのって気持ちいい。

 

1時間くらいでローソン下ノ加江店に到着。2日前に3kgくらいの飲食物を買い込んだ、あのローソンだ。

 

カロリーメイト、チョコバー、おにぎりなどの携帯食とともに、手袋を探す…実は前日、手がやばいことになっているのに(やっと)気づいたのだ。

 

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ツートンカラー!!(この写真はこの数日後、松山市内の宿で撮ったものです)

 

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左手首にはしっかりと腕時計の跡が…

 

やっちまったー…と思いましたね。いや、日焼け止めはけっこう1日に何度も塗ってたつもりだったんですけど、ウォータープルーフじゃなかったから汗で落ちてたんだろうな…

 

とにかく、これ以上被害を拡大させないよう、ドライブ手袋を購入しました。ローソンの外のベンチでコーヒーを飲みながら、手袋の指先を切る…スマホ操作はしなきゃだしね。

 

ローソンを出て再び2日前に歩いた道を戻ります。逆から歩くと同じ景色でも見えてなかったものが見えるから不思議。

 

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相変わらずの湿気と霧。この日の天気予報ももちろん「曇りのち雨」…たぶん本当は分かんないんだよきっと。でも「曇りのち雨」って言っとけば、まぁ晴れても文句言う人はそうそういないだろってことなんだよきっと。

 

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途中見つけた古い看板。そういえば昔、シートベルトってあんまりしてなかったよね…特に助手席なんて全然してなかった。今じゃ考えられないけど。

 

パラディソde藪蚊、真念庵

2日前にカレーを食べたカフェダイニングLUCE、ドライブイン水車を通り過ぎ、真念庵の方向へ向かう。

 

真念庵とは、まぁこういうことです。←詳しく知りたい人はクリック

 

簡単に説明すると、江戸初期に真念というお坊さんがいて、四国遍路を20回ほどやった後ガイドブックを書き、また遍路道に石の道標をたくさん建てたりして遍路の普及に努めたと。また、37番、38番、39番を打つ道がけっこう難しいねってんで、この3つのお寺の真ん中に遍路宿があればみんな荷物置いて行けるからすごい便利なんじゃない?って遍路宿立てて、それが今は真念庵というお寺?として残されていると。

 

あと、四国遍路のお寺を「ここが1番、ここが2番…」と番号付けしたのも実は真念さんらしいです。その前は特に決まってなかったらしい。今のようにちゃんと1から88まで番号が決まり、それに真念さんのガイドブックが大ヒットしたことがきっかけで、江戸時代から一般の人も四国遍路をするようになったらしい。

 

そんな「四国遍路の父」と呼ばれる真念さんが祀られている(?)真念庵、朝早かったので納経は無理かもしれないけど、お参りだけはして行こう!と思い、入り口と思われる階段を見ると…

 

 

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入り口が自然に還っていらっしゃる!!!

 

無理…ぜったい無理。昨日の大岐海岸で懲りたし。一瞬で真念庵を諦めた。

 

ちなみに、2013年に歩き遍路された先人のブログで同じ入り口の写真を発見。

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3年前はこんなにきれいだったんだ…どうした…何があった…

 

真念庵を諦めて進む私。でも、おかしいな…昨日会った逆打ちコスプレイヤー遍路のヒロさんのブログを宿に帰って読んだとき、前々日ヒロさんは真念庵に行って納経もしてもらってたし、入り口が草ぼうぼうで大変!とは書いてなかったけどな…と思っていたら

 

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普通に入り口もう一個ありました~!しかも、ものすごい綺麗に整備された道。そりゃあっちの入り口は廃るわ。

 

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入り口から少し上ったところにあった説明。ご苦労さまです!

 

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真念庵への階段…めっちゃ苔むしとるやん!!これは滑りそう…

 

やっぱり他の八十八箇所のお寺と違って、バスツアーの団体さん遍路や車遍路さんが来ないせいか、だいぶこう…忘れ去られてる感がありましたが、大丈夫!忘れてないよ♪ってことで頑張って上まで上ってきました。

 

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明治時代に村人たちが担いで持ってきたという八十八体の石仏。苔が…めっちゃいい感じに!

 

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あの右奥に見えるのが真念庵です。一応、行って手を合わせましたが、5秒でギブ!そのわけは…

 

前日、ヒロさんのブログで「真念庵で大量の蚊に襲われ、一気に20ヶ所くらい刺された」とあったので、あの苔むした階段を上る前に念入りに虫よけスプレーをしたはずなのに、まぁー寄ってくるわ寄ってくるわ、やぶ蚊が!!!

 

蚊軍団の「来た!!獲物来た!!」の興奮が伝わってくる騒動ぶりに、矢も楯もたまらず、とりあえず真念庵にサッと手を合わせて階段をかけ下りました。

 

想像以上だった…と思いながら真念庵から下りてくると、通りかかったおばちゃんが「真念庵にいらっしゃったの?」と声をかけてきた。「そうです」と答えると、納経していかれますかー?とおばちゃん。この真念庵の納経は近くの民家が行っているのだが、その民家の人がちょうど通りかかったのだ。ラッキー!

 

納経所も特になく、普通に縁側っぽいところでスタンプを押してくれる。「うちはねぇ、古いのと新しいの(御朱印の種類)と2つあるんです~。どっちもして行かれる方が多いけどねぇ」…若干、商魂たくましい感じがしないでもない。

 

ヒロさんにも「両方した方がいい」と勧められていたので初めから両方するつもりではいたが、霊性に、いや冷静に考えると、他のお寺の納経と違ってどっちもスタンプだし、古いのと新しいのと言われてもそんなには違わないし(ヒロさんのブログで新旧見比べてみて下さい)それで納経2個分で600円ってやっぱり納経する側にしたらウハウハだよなぁ…と思う。まぁ納経自体がもうなんか非常に効率のいい金儲けなわけで、その辺の微妙な思いはいつかそれだけで記事にするつもりだけれども。

 

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他の先人のブログで「この方がご高齢で納経できなくなったら真念庵の納経はなくなってしまう…」的なことが書かれてあったけど、このスタンプだったら正直誰でもできるよね…

 

納経してもらってる(というか単にスタンプ押してる)間に、蚊に刺された部分にウナコーワを塗ってると「蚊がすごかったでしょう。昨日も若い男性が来てね、足が出てるズボンを履いてたもんだからいっぱい刺されて、痒い痒いって言ってたのよ~」とおばちゃん…それはヒロさんですね!!

 

「虫よけスプレーしてたのに、しかも長袖Tシャツの上から刺されたんですよ」と言うと、旦那さんらしい人が後ろから「うちの蚊はそんじょそこらの蚊と違うからなぁ。普通の蚊は止まってから刺すまでちょっと時間があるけど、うちの蚊は止まったと思ったらもう刺しよるw」いや、うちの蚊って!飼ってるんですか!?

 

真念庵について書かれたプリントをくれたり、中に置かれているご本尊(弘法大師)の写真を見せてくれたり、全体的にはとても親切でした。「朝早くすみません」と言うと、朝5時にはもう起きてるから電話してくれれば開ける(電話番号は表に書いてあります)とのことなので、もし早朝行かれたい方は参考にしてください!

 

へんろ道へのいざない

真念庵を後にして先に進む。さぁこれから山登りだ!と気合いを入れるも、勾配のきつい坂道はいっこうに現れない。今までの経験から、山の中の車道は勾配がきつい坂道が多くこの日もそういう道を想像していたのだが、今から考えるとこの時は地図の見方が分かっていなかった…

 

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へんろみち保存協力会の公式地図。使用後なのでクシャクシャ失礼。真念庵から山の間をクネクネと行きます。

 

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上の地図の続き。左上の延光寺まで行きます。ものすごい山の中を行く割に、谷の川沿いに行くのでアップダウンはない…のに「山の中を行く=勾配すごい」と思い込んでいた私。バカ…

 

ものすごい気合い入れて朝5時に出たのに、山に囲まれた平和な村の道をテクテク歩くという楽ちんDAY。しかも前日と違っていい感じで曇り。楽!何これ…

 

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真念庵から200mのところにあった古い道標と説明の看板。こういうの見ると昔の人たちも確かにこの道を通ったんだなぁ…と感慨深い。

 

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山を登る勾配のきつい坂道はほとんどなく、山に囲まれた平坦な道を歩くという、しかも曇ってるけど雨は降らない的な、まるでお大師様が「高知お疲れ~!」とご褒美DAYをくれたようだった。

 

しばらく行くと「へんろ道→」のサインが…出たよこれ。公式地図で見ると、車道から山に入らせてまた同じ車道に戻らせるという完全に無駄な山道系へんろ道。(途中に神社があるから、より信心深い人が行くルートなのかも)

 

入り口に面白そうな看板が立っていたので、写真だけ撮ってピースアウトした。

 

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明治時代に行き倒れて死んだお遍路さんのお墓…昔はいつ死んでもいいように白装束を着て遍路をした、その名残が今の白衣(びゃくえ)だそうな。

 

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へんろ道の看板。江戸時代の遍路日記にすでに「木重なり淋し」って書かれてある道。今の人が見たらもうジャングルなんじゃ…江戸時代の人の遍路日記気になるなぁ。

 

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へんろ道を避けて無難な車道を行く。気持ちいい~♪ 音楽を聞きながらのんびり歩く。

 

のどかな農村の風景に心癒されながら歩いていくと、地図にも載っている真念石に辿りついた。

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前述の真念さんが建てた石の道標。真ん中のやつがそうです。解読不可!

 

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真念さんの石けっこう小さい!当時の人は身長が低かったから、これで十分だったのかなぁ…「右」という字だけはハッキリ見える。

 

看板にも書いてあるように(少し説明を足すと)「右:遍路みち、左:大水のときはこの道よし」とある。つまり、普段は右行って、大雨の時は左に行けよと。しかも真念さんが書いたガイドブック「四国遍路道指南」にも「いにしえは左へゆきし、今は右へゆく」とあるらしい。

 

つまり、左のより安全な道が真念さんより昔からあった道で、右の危険な道は江戸時代以降に作られたと…要するに真念さんが筋金入りの山道どんとこい系お遍路さんだったってことね!!

 

もちろん真念法師のいざないを丁重にお断りし、普通に左の道を行く。さーせん!

 

三原でハートブロークン

勾配のある坂も全然歩いてないし、ずっと曇りだし、元気に三原の村を歩く。あまり村の人にも会わなかったのだが、途中、何か作業してるっぽい男性2人を見かけた。

 

お遍路中は、よほど都会じゃない限り、なるべく挨拶もしくは会釈をするようにしている。やっぱり態度が悪いと次のお遍路さんのイメージが悪くなるし、基本的に知らない人への愛想はいい方なので挨拶は全く苦じゃない。

 

ただこの男性2人は作業に忙しいらしく、私に気づかないわけはない距離なのだが、私の方を見る風でもないので(私は目が合ったら挨拶しようと気にしながら歩いていた)結局、挨拶をしないまま通り過ぎた。

 

まぁそういうこともあるよな…と思いながら500mほど歩いたところで、サブバックに入れていた地図をどこかに落としたことに気づいた。たぶん1kmくらい前でティッシュを出し入れしたので、その時に落としたっぽい。道に落ちてるだろうとは思いつつ、風で飛ばされてるかもとキョロキョロしながら来た道を戻る私。作業していた男性2人のそばも、辺りを見回しながら通るも何も声をかけて来ず…(別に期待していたわけじゃないけど)

 

予想通り、ティッシュを出したポイントで路上に落ちている地図を発見。深くしまい直して再び同じ道を行く。すると今度は、作業していた男性のうち1人が路上の車のそばにいた。今度はもう無視して行けない(1m以内ですれ違う)距離だ。

 

「こんにちはー」と会釈すると、男性は目を合わせないまま「はーい」と言った…

 

…えっと、これ文字にすると非常に伝えづらいんですが、あの、元気な「はーい」じゃなくて「はいはい」「分かったから行っていいよ」的な、あの、気のなーい「はーい」です…分かるかな…

 

あの、例えて言うなら企業とか役所とかに苦情を言って「貴重なご意見として検討させていただきます」的な「はーい」です…

 

不愉快な気分で歩き去りながら、そういえば前日この遍路ルートを調べていたときに、先人のブログで「三原の人は挨拶をしない。『挨拶をしよう』的標語の看板が立っているのに、それを全然実行できてない!」という記事を読んだことを思い出した(この方は「はーい」どころか、挨拶をしてもシカトだったらしい…)

 

三原村の方…挨拶されたら、挨拶しましょう!こっちは思ってる以上に心折れます…

 

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そんな三原村で見つけた超どデカいヘチマ!ヘチマってこんなに長くなるもんなの!?

 

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こんな黄色い星のついた道路標識って初めて見たんですけど…なぜ?なぜ星が!?

 

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ちょっとだけ坂を登ってトンネルを抜けると宿毛市に突入!読み方は「すくも」ね。私最初「しゅくげ」って読んでた…

 

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中筋川ダム。ちなみに英語で「ダム」って「dam」と書いて「クソッ!」っていう時の「damn」と発音一緒だって初めて知った。言いづらい…

 

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ここ数日ずっと廃墟写真撮れず…廃墟どころか店がなかったからね。延光寺近くになってやっとお店が現れ始める。これは「くつ屋さん」という名の靴屋さん…いいよー好きだよー

 

延光寺、そしてレトロ宿毛

延光寺近くの平田の町に入り、ローソンでお昼ごはんを買い外のベンチで食べる。この辺のローソンは外のベンチを「お遍路さん休憩所」として開放してくれてるので本当に助かりますです。20分くらい休憩して、いよいよ延光寺に向けてレッツゴー3匹!

 

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町に出たとはいえ、まだまだこんな感じの風景。のどかだや~♡

 

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延光寺のかっこいい看板。修験道のおじさん達が錫杖にあこがれるの、ちょっと分かるわ…

 

延光寺への最後の道は少し細くなっているのだが、そこを団体遍路をたくさん乗せたツアーバスがバンバン通る…いや、団体遍路は別にいいんだ。私の両親も今回のことがきっかけで「いつかバスツアーでお遍路行ってみたい!」とか言ってるし、おばあちゃん達で歩き遍路とか絶対にできない人もいるしね…

 

ただ、数的に有利なバスツアーの団体遍路が当たり前のように優遇されてしまう現実は納得できない!!特に納経所な…

 

あと、最近は車のすぐそばを歩くということがなかなかないので自分では分からないんだろうけど、歩行者のことを電柱くらいにしか思ってないかのようにすぐ隣をブォォォンッッ!!!と高速で通られると心臓が止まりそうになるんですよ…

 

そしてそれが団体遍路のツアーバスだったりした日には、お前らそれでご利益なんて期待するなよっっ!!!とダークな心が出てしまうんです。人間だもの。みつを。

 

まぁこのことに関してはいつかゆっくりと別記事に書きたいと思います。心の膿を出し切ってやる。ふはははは。

 

ま、とにかくそんな細い道を歩いて、ついに延光寺に到着。

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延光寺も亀が有名らしく、入り口近くに亀の形の植木が。きゃわいい。

 

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延光寺の山門にて余裕の笑み。マジで全然疲れてない!やっぱあれだな、天気によるんだな。

 

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団体さんが立てた色とりどりの線香を前にちょっとアーティスティックな写真にチャレンジ…なんてな。

 

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この水で目を洗うと目の病気が治るとか病気にかからないとか言われる目洗い井戸。でも他の遍路のおばちゃんに「水があんまりきれいじゃないから、目を洗うんじゃなくて、まぶたにちょっと塗ってサッと拭いて!」と、逆にこれで目の病気になっちゃうよ的アドバイスを受ける…お、お大師様…

 

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亀が鐘を背負って海からやって来たという伝説を元に作られた石像。亀の顔がネバーエンディングストーリーの亀みたいで可愛い。金剛福寺の亀よりこっちの方が好きだなー

 

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後ろからみた図…亀のしっぽってこんなんだったっけか?あれ??…ま、いっか…

 

亀の写真を撮っていると、デカい一眼レフカメラを持ったおじさんが「私はこの寺の住職だ。写真を撮って現像して送ってあげるから、住所を教えなさい」と言うので、素直に写真を撮ってもらい住所を教える。ちなみに今現在(11/07)まだ写真は届いていない…やっぱり騙されたかな?てへっ!

 

延光寺を後にして宿毛レックスホテルに向けて出発する。延光寺を出てすぐ、畑を挟んだ向こうの道で手を振るネイトに遭遇。「早いねー!」と言うネイトに「朝5時に出たんだよー!後でホテルで会おうー!」と言って別れた。

 

宿毛の町は、これまでの遅れを取り戻すかのように、心躍るレトロなお店満載の町でした!

 

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ドラゴンボールのシェンロンみたいな龍が描かれた中華料理店、蘭。アニメに出てきそうな色使い。営業中なり。

 

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私が小さい頃(80年代)はこういうお店ってすごい最先端だったのよ。Drスランプあられちゃんに出てきそうな、明菜ちゃんとか聖子ちゃんの曲が流れてそうなお店。その名も「ファニーハウス」(たぶん「楽しいお店」的な意味でつけたんだろうけど「変なお店」って意味になってます…ま、もう今更いいか)

 

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1周回って逆にかっこいい名前、レストラン鶴亀!サービスランチ(ビュッフェ)が700円。安すぎィ!

 

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営業中なのか廃業してるのかよく分からない喫茶店、オレンジハウス。でも上のね、穴あきアルファベットがね…すごい気になる。たぶん後半は「COLLECTION」なのよ。でも前半が分かんない!誰か分かった人は教えてください。

 

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昔の古い店舗の横に新しいお店建てちゃった、たばこ・食料品店の「おきさわ」。お店壊すこと考えたらこっちの方が安かったんだろうね。田舎ならでは。

 

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プレハブ小屋に昼間から老人が集う「宿毛カラオケスタジオ」、もちろん絶賛営業中。

 

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コーヒーの店「花林冬(かりんとう)」…時代を感じさせる当て字です。廃墟かな~…

 

最高の宿フレックスホテルでネイトと…

途中の道で1回だけザーッと通り雨に降られたけど、レインポンチョの着脱のプロになってたので全く問題なし。サッと着て、雨が止んだらサッと脱いでしまう。終わり。

 

そんなこんなで3時20分に宿毛レックスホテルに到着~!

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この見た目からちょっとだけ不安になった…でもここまで来たからにはどうにもできないので、覚悟を決めて中に入る。

 

ビジネスホテルで1泊2500円ってめちゃめちゃ安いんです。民宿の素泊まりと比べても安い。なので入る前まではちょっと不安だったんですが…

 

普通にきれいなビジネスホテルの部屋!ベッド!冷蔵庫!きれいなユニットバス!そして…

Wi-Fi♡♡♡

 

しかも、ご主人も奥様もすごくすごく親切な方で、奥様からは着物の古布で手作りされた納め札入れ(ちょうど「必要だな」と思い買おうと思っていた)と杖カバーを頂きました!(写真がなくてすみません…)キラキラしててすごく綺麗!ありがとうございます(*´ω`*)

 

ウキウキしながら早速パソコンを広げているとネイトからメール、ネイトも到着したらしい。マジッドが到着したら3人で晩ごはんを食べに行こう!ただ、マジッドがどれくらいに到着するのか、いやその前に、日本語が全く話せないマジッドがちゃんと到着できるのか分からないと言う。ネイトは1年留学してたので日本語けっこう話せるのですが、外国人お遍路さんはほとんど、日本語全然話せません。

 

大丈夫かなー、と思っているとフロントから電話。どうやらマジッドが到着したらしい(事前に「外国人の方が来たら電話してください」と頼んでいた)フロントに行くと、あのニコニコ顔のマジッド君が。26番金剛頂寺で会った以来だなぁ。

 

ネイトも下りてきてフロントでしばらく会話。マジッドは前日、あの私が出るのに一苦労した大岐海岸でテントを張って野宿をしたらしいのだが、夜中に雨が降って海岸によくいるゴキブリのような虫(今ネットで調べたら「フナムシ」とかいう虫らしい。見た目も動き方も非常にグロイ)が雨を避けようと

 

ジッドが眠るテントの中に大量に侵入してきたらしく

 

一晩中寝れなかったらしい…いや、動こうよ。なんで我慢した?…修行?

 

なのでシャワーしたら速攻寝る、ということで、晩ごはんはネイトと2人で食べに行くことに。ご主人に近くの美味しい居酒屋を教えてもらって出発。

 

今はもう分かるけど、この時はまだまだ2人ともちょっと遠慮しているというか、まだちゃんと話すのは須崎の「まゆみラーメン」以来2回目だったので、まだなんとなく猫をかぶっている感じだった。日本の文化についてとか、そういうけっこう真面目なことを色々話したように記憶している。

 

この後ずっと一緒に歩いて、その間にほんとに色々な話をしたから、もういつ、どんな話をしたのか詳しく覚えてないけど、話せば話すほどこっちが感心してしまう若者なのだ、ネイトという人は。本当に、22歳なんて頭にきちゃうぜ。

 

頭が良くてでも堅物でもなく、冗談も好きだし知らない人と話すのも好きだしポジティブだし、でも良い人すぎるわけじゃなく悪口なんかも言うけど嫌味がなく…前にも書いたけど「成功する人とはこういう人」というのを体現したかのような人だ。でも話を聞いたらお兄ちゃんはけっこう問題を抱えてるらしいから、親の教育だけではないんだろうなぁ。

 

帰り際、電柱にスプレーでつけられたマークを見て「これ知ってる?」と聞かれた。

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地元のヤンキーがつけたかのようなマーク…これは電柱が黒なので白いマークだが、普通は白のガードレールに黒のスプレーとかでつけてある。

 

「知らない」というと「これもどうやらお遍路のサインらしい」とのこと。公式ではないが、遍路ルートにたくさんあって、しかも「へんろみち保存協力会」が推薦する危険な山道ルートではなく「安全無難ルート」によくあるらしい。

 

ネイトは「今まで日本人の遍路に聞いたらみんな『知らない』というのに、外国人遍路はほとんどこのサインに気づいてるんだよね」と言う。確かに私も言われるまで知らなかった!なんでなんだろう?

 

たぶん日本人は「へんろみち保存協力会」の公式の赤い道標ばかり探してしまうのに対し、外国人遍路は日本語が読めないからこういうノンバーバルなサインにより敏感なのではないか?というのが私たちがその時に出した結論だった。でもじゃあ、一体誰がこのマークを付けたんだ?公式でないことは確かだし、日本人ならスプレーでマークしなさそう…たぶん外国人の遍路の先人がやったんだろうな、と推測している。外国人にも真念さんみたいな人がいるもんだ!(でも公共の電柱に勝手にスプレーはたぶんアウト)

 

まとめ

高知最後の日は予想してたのと違い、すごくのんびりした楽な1日でした!もちろん40km歩いたので最後の方は少し足が痛かったけど、まぁもう、足の痛みは当たり前だからね。しかもフレックスホテルが快適すぎた!やっぱり畳の部屋より、ベッドの方が落ち着くんだよなぁ…何より、虫が出ないし。あとWi-Fiがあったのが最高!!

 

でも久しぶりにWi-Fiあるとネットずっと見ちゃって寝不足になっちゃうんだけどね。渇きを癒すかのようにYouTubeを見続けてしまう…お遍路終わってから現代人の生活に戻るのも一瞬だったし。Wi-Fi恐るべし。

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 真念庵に行かれる方は、ドラインブイン水車に近い方の入り口ではなく、県道46(346?)号線に曲がったところにある入り口(納経してくれる大塚さん宅の横から入る)からの方が100倍行きやすいです。
  2. 真念庵はやぶ蚊パラダイスです(蚊が出る季節はね)…グッドラック!
  3. 納経は前述のとおり、大塚さんのお宅でしてくれます。いらっしゃらない時は、入り口に電話番号が書いてあるので電話してみてください。ちなみに朝5時くらいから起きているので電話してOKとのこと。納経が新旧2種類あり「両方していく人が多いですよ~」と勧められますが、お金ももちろん2回分(600円)ですので、お財布と相談して納経してくださいね。
  4. 宿毛市に宿泊予定の方、宿毛レックスホテルがイチオシです。ビジネスホテルですがたぶんリフォームしたて?ですごく新しいし、めちゃめちゃ安いです。あとご主人と奥様もすんごい親切です。ぜひぜひ!

 

以上!明日から数日、動画を全く撮らなかったのでもしかすると記憶があいまいで、あんまり書くことがないかも…自分の脳みそと格闘してみます!

 

ではでは!あでぃおーす☆