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四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第22日目(10月01日) 〜OHENROたちと山登り

にゃす!izumiっす!

 

実は今まで1ヶ月以上前のことを詳細に日記に書けていたのは、YouTubeのビデオブログのために毎日撮っていた動画のおかげだったんですが、実はこの日から4日間は全く動画を撮っておらず、写真だけでどこまで思い出せるか不安なんですがとりあえずやるだけやってみようと思います。

 

毎日動画を撮るのにちょうど疲れていた時に外国人お遍路さん3人と行動を共にすることになり、彼らの前でビデオカメラを取り出して実況中継することがちょっと億劫になってしまったんですよね…

 

でも今までの経験から言うと、いつも後から「あの時もっと写真を撮っとけば」「動画を撮っておけば」と思うので(要らなければ消せばいいだけだし)どんな時でも撮って撮りすぎることはないと、これからはもっと頑張って撮ろうと思います。(と言ってこないだのハロウィンのときも途中で心折れた…ダメだなぁ)

 

ふむー頑張って思い出してみます!行ってみよ!!

 

 

久々のアメリカ式集合

宿毛レックスホテルに泊まった私とネイトとマジッドの3人。前日、早朝5時に出発し早めに宿に着くという日程が気に入った私は、朝5時はさすがに暗いので、朝6時に出発しようとネイトとマジッドに提案していた。

 

5時半に起きて準備し、6時少し前にロビーに下りようとしたところネイトからメール。

 

「Majid and I are a few mins behind! Be down soon :)」

(マジッドと自分、何分か遅れる!すぐ下りるね!)

 

来たこれ。いや分かってたけどね。アメリカ人とツアーしてたとき、もう何回もこれで懲りたし…と黙ってロビーで待つ私(結局日本人がいつもロビーで待つ)。

 

15分後、ぐっすり寝て元気いっぱいのマジッドと、3人で歩くことに喜んではしゃいでるネイトが下りてきた。早速出発!外に出るとすっごく天気がいい。気持ちのいい1日になりそうだ~!とりあえず朝ごはんを調達するため、ホテルから徒歩7分くらいのローソンに入る。

 

私1人ならローソンでおにぎりやカロリーメイトを買って歩きながらそれらを食べるのだが、マジッドとネイトは当たり前のように外のベンチに向かう。ここで座って食べるのね…どんどん出発が遅れるなぁ…

 

と思ってたら、もう1人外国人のお遍路さんがローソンに入っていった。「話しかけてみようか?」とネイト。出てきたところを捕まえて話をしてみる。オーストラリアから来たウェイド氏。彼もノジュカーだ。

 

ジッドとは以前、どこかのお寺でチラッと会っていたらしい。正直ウェイドの英語はすっごく聞き取りづらくてよく分からなかったし、早く出発したい私は食べた後もベンチの周りで団らんしている3人から少し離れていたから、何を話していたのか詳しくは知らない。

 

ただネイトが「どうせだから4人で一緒に行こうか」と言った時に「俺ペース遅いから大丈夫かな」とウェイドが言ったのは分かった。あぁ…またペースが遅くなるのか。今日予定していたところまで着けるかな、と不安になった。

 

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7時前にやっとローソンを出発。松尾峠に向かう。

 

実はこの日、到着予定地は決めていたが、そこに行くまでのルートはあまり下調べしていなかった。というのも、ネイトとマジッドと一緒だし、外国人遍路がみな一様に持っているガイドブックが「へんろみち保存協力会」公式地図の英語版だと知って(しかも逆打ちコスプレ遍路のヒロさんが言うには、英語のガイドブックの方が分かりやすいらしい)彼らが行く道を行けば間違いないと思ったからだ。

 

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これがこの日の旅程。緑ポイントが宿毛レックスホテル。赤ルートを通っていくと松尾峠を通るが、普通に黄色の車道を行ってもよかった…というか、きっとその方が楽だった…距離もあんまり変わらなそうだし。

 

そうとは知らず、地図を見ずに彼らにただついて行けばいい楽な日だと思っていた私…この人たちがどれだけ山登りが好きな人たちなのか全然知らなかったんです。

 

下調べなしの松尾峠

出発して15分後、山道の入り口に到着。するとそこでまた2人組の外国人遍路に会う。オーストラリアから来たご夫婦で、数日前に中山さんのHPで見たことあった人たちだった。野宿をしながら3ヶ月の予定でゆっくりと回っていると言う。

 

すごいなぁ、日本人でこの年齢で(たぶん50歳代)キャンプしながら外国を回る人なんてそうそういないよなぁ…と思いながら話を聞く。でも、全然分かんない。オーストラリアの英語ぜんぜん分かんない。

 

ウェイドはちょっと前にこの2人と会っていたらしく、親しげに会話している。それに新しい人と話をするのが大好きなネイト。しばらく話し込む。ほんとにしばらく…15分くらい?(マジで、なんでこの四国遍路を始めたのかとかその辺から話し始めるからビックリする。居酒屋じゃねぇんだよ)

 

いつ出発するんだろう…と1人ちょっと離れた(進行方向に近い)場所でじっと見守る私。15分後、ネイトが「せっかくだから一緒に行きますか (オイ)」と誘うも、「いやいや、私たちは自分たちのペースで行きたいから」と言って断るご夫婦。やっと、本当にやっと(別れる雰囲気になってからも長い)「じゃあねー」と言って別れた…つ、疲れる…

 

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ようやく出発した一群。しかし、歩き始めると速いのはさすが足が長い外国人だけある。

 

この松尾峠が、けっこうキツかった…最初は緩やかな坂道で宿毛市の風景を楽しんだりしていたが、次第に山の中に入り、勾配の急な階段が続く…

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人があまり通らないのか、それとも台風のせいなのか、けっこう荒れてる…

 

ネイトとマジッドは、普通に会話を続けながらどんどん登って行く…は、速い!というか、この急勾配の坂を登りながら、なんでそんな普通に会話できるんだろう…(普通に政治の話とかしてるし)

 

それに比べて私とウェイドはゼイゼイと息を切らしながら必死で登る…私1人ならもっとゆっくり登るんだけど、遅れてはいけないと必死だから余計息が上がって苦しい。喫煙者のウェイドも「Sh*t」とか言いながら登っている。山登りが好きなウェイドが毒づくくらいだから、やっぱけっこうきつい山なんだよ、松尾峠は…

 

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頂上付近で見つけた「茶屋跡」。お店の人は毎日山登りで大変だっただろうね…

 

登り始めて1時間ほどで、ようやく松尾峠の頂上に到着!

 

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この松尾峠の頂上が、土佐(高知)と伊予(愛媛)の国境となります。愛媛に入ったど~!! 

 

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この右の大きな石碑も江戸初期に建てられた古いものだそうです…なんか、伊予と土佐って仲悪かったの?って思わせる主張の強さ…

 

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峠の頂上に残る大師堂跡。ウェイドとマジッド(野宿組)が中を覗いて「ここ泊まれるのかなぁ」とか言っている。いや、かんぬきあるし無理でしょ…っていうかこんなとこに泊まるなんて怖すぎでしょ!夜真っ暗だし、それに虫に襲われて大変だよ!

 

…と思っていたら、なんと実際泊まれるそうです。


でもこんなとこで泊まるなんて、私にとってはどんなお化け屋敷よりも怖いし、なんの罰ゲームだよ!って感じなんだけど、たぶんノジュカーの2人…特にオーストラリアのウェイドにとってはたぶん、なんてことない…というよりむしろ快適なんじゃないだろうか。

 

だってウェイドが普段泊まっていたのはこんなとこ(ウェイドのinstagramより、許可済み)

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ジッドはテントを持ってるけど、ウェイドはテントすら持たず、空気で膨らますマットの上に寝るだけ。

 

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けっこう山の中!よくこんなところで眠れるなぁ…すごい。 

 

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ある日はこんな墓地の中にある石の小屋の中で…

 

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お地蔵様の横でがっつり寝たらしい。外国人はこういう状況を怖いと感じないのかな…それともウェイドが変人なだけ?しかも「Home」って!

 

その他にも松尾峠の頂上にはちょっとした休憩所があり、そこで少し休んでいくことに。 

 

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左からウェイド、マジッド、ネイトです。ノジュカー2人は荷物を置くのが速い。休む気満々。

 

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記念撮影。右から22歳、23歳、40代前半。(聞いたけど忘れちゃった)

 

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ウェイド氏のピースがめちゃ自然。このときはちょっと休んで出発するだろうと思っていたので、私もリュックは背負ったまま…

 

ウェイドが喫煙者なので、タバコ休憩が済んだら出発するかな?と思っていたけど、なかなか出発する様子がない。すでにさっきから私の周りに蚊が2~3匹ずっと飛んでるし、虫よけスプレーしたのにもうすでに何ヶ所か刺されたし!と思ってウナコーワを必死に塗っていると、ウェイドが「虫よけスプレー貸そうか?」と言ってきた。

 

なんでも、オーストラリアの虫よけスプレーはめちゃめちゃ効くのだそうだ。虫よけ成分のディートは日本国内では12%までしか許可されてないが、海外では平気で30%とか入ってる。だから外国人は山登りでも肌を露出したズボンとか履くのね…

 

でも日本で12%までしか許可してないのにはもちろん理由があるのだ。ディートは体に悪い。特に幼児や妊婦が吸い込んでしまうとヤバイらしい。まぁ私は幼児でも妊婦でもないけど、でも体に悪いものはなるべく使用したくないので丁重にお断りした。なんとか日本の虫よけスプレーで頑張ります!

 

とか何とか話していると、松尾峠の入り口で会った先程のオーストラリア人夫婦がやってきた。「けっこう大変な道だったけど、すごくいい山道だったね~」なんて言っている。山が好きなんだなぁ…

 

と、またグループで話し始める外国人たち…今度は奥さんとマジッド、旦那さんとネイトがそれぞれ話し出して、会話が盛り上がっている。ウェイドは少し離れたところで2本目のタバコを吸い始めた。これ、いつ出発するんだよ~~~……

 

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ウェイドがたばこを吸いながら撮った写真。ちなみに進行方向は左。私が1人でイライラしてるの、分かります?笑

 

宿がない!

結局、松尾峠の頂上に30分は確実にいたと思う。ようやく「じゃあ行こうか」的雰囲気になり、またもやネイトがオーストラリア人夫婦に「一緒に行こう」と誘うも、「自分たちはもう少しここでゆっくりしていく」と断られ(よっぽど誰かと一緒に歩くのが嫌なんだろうな~)4人で出発。

 

峠を下りるときはそんなに急な勾配もなく、少しは山道を楽しむ余裕が出てきたかも。

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途中で発見しためちゃめちゃ大きなキノコ!食べれるのかなぁ?

 

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山を下りる途中で見えた景色。こういうの見ると、山も少しは悪くないかもなって思う。何より4人でいると安心感が違うし。

 

この日は40番の観自在寺を打った後、そこから約10kmほど先にある「かめや旅館」に泊まる予定だった。ネイトもそこでいいと言うので、朝かめや旅館に電話したところ「本日は家の都合で営業をお休みいたします」とのこと。参ったな…

 

なぜかというと、その周辺に他の宿が全然ないのだ。観自在寺の周辺にはたくさん宿があるが、観自在寺までだと宿毛レックスホテルからたったの20kmなのでもったいない。かといって、かめや旅館がある柏の次の宿泊スポットまでは47kmもあるので歩くのは無理だ。

 

かめや旅館近くにあと2つ宿があるにはあるのだが、「柏坂」は善根宿(お遍路さん用に無料または安く泊まれる宿。基本的には簡素なプレハブ小屋だったりするが、中には綺麗なところもある)なのでネイトと2人で泊まるにはアレだし、もう1つの「民宿ビーチ」は…ちょっとネットで検索しただけでも「嘘だろ…」ってくらい汚い宿らしい。

 

だが、かめや旅館が開いてない今、オプションは「民宿ビーチ」しかない…と思っていたらネイトが「柏まで歩いて、その後バスで観自在寺近くまで戻れないかな?」と言う。その手があったか!

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40番観自在寺から、次の41番龍光寺までは50kmくらいある。その間の宿泊スポットは、柏、岩松、宇和島の3ヶ所のみ。あとは全部山!

 

公式地図を見ると、観自在寺から柏までバス停らしいマークがあるのでバスは通ってるらしい。でもどのバス会社なのか、1日に何本走ってるのか、柏から観自在寺までの最終は何時なのか分からない。それがちゃんと分からないと、今夜の宿を決められない!

 

松尾峠を下り、一本松という町に出たらその後はひたすら国道56号のアスファルトの平らな道なので、その道を歩きながら必死にバス会社のHPを探す私。1時間くらい格闘して、ついに宇和島自動車バス会社のHPに柏から観自在寺前までのバスの時刻表を見つけ出した!

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思ったよりたくさんあったので安心!私たちが目指したのは上の赤枠のバスだ。

 

あとは観自在寺周辺の宿を予約するだけなのだが、たくさんあるし大丈夫だろうと思っていたがどこも満室!どういうことだ!

 

するとネイトが「40番(外国人遍路は寺の名前を言わず番号で言う。そりゃ覚えられないよね)って宿坊がなかったっけ?」と言うので、ダメ元で電話してみるとなんとOK!これで宿も確保できたし、バスの時間も分かったし、やっと歩きに専念できるようになった(ずっとスマホと格闘しながら歩くのはけっこう辛い…)

 

観自在寺のお坊さんNICE

観自在寺のある愛南町に着いたのはお昼ちょっと前。道の途中にスーパーでかいスーパーFUJIを見つけたので、入ってお昼ごはんを食べることにした。

 

私はおにぎりと納豆巻を、他の3人はパンを買いイートインコーナーへ。私の納豆巻を見て「それ!どこで売ってるの?」とウェイド。彼はヴィーガン(卵も牛乳も飲まない厳しいベジタリアン)で、納豆が大好物なのだそうだ。「ごめん、これ最後の1個だったんだ。でも半分食べていいよ」と納豆巻をシェアする。ネイトは以前納豆を試したけど、好きになれなかったらしい。

 

ご飯を食べながら十分休憩して、観自在寺に向け再び出発!お寺に近づくにつれ、心ときめくレトロ商店が立ち並ぶ。それにいちいち「すげー!」「あぁーこれいい!」と写真を撮る私を不思議そうに眺める3人。

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深夜2時までの営業は当時は斬新だったんだろうなぁ。ナイトショップ!

 

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閉まっているので「おもしろランド」がなんの店か分からず…外国人3人はきっとアウトドアの店だと思ってるだろうな…ちなみに「ノジュカー(野宿する人)」の英語訳は「camper」

 

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たぶん喫茶店としてはもう営業してない(たぶんね)「珈琲亭おおにし」。この廃業したお店を使った小中学生用の塾っていうのも、田舎にはやたら多かったんだよねぇ。

 

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「どこにテラスがあるんじゃい!」という突っ込みを、そっと1人、心の中でしてみる…

 

そして1時45分、無事に40番観自在寺に到着!

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手袋は写真を撮る寸前に外しました。歩くときは着けてるよ!

 

宿毛レックスホテルから20kmの距離を6時15分から7時間半もかけて歩いたんだな…1人だったらたぶん12時には着いてただろう。でも1人だったらバスで帰るという案が浮かばず、汚宿である「民宿ビーチ」に泊まってたかもしれないし、それに何だかんだ言ってやっぱり久しぶりに皆でワイワイと歩いたのは楽しかったし、早く着くことだけがお遍路じゃないんだなぁ…と思いました。

 

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観自在寺にあった「栄かえる」の像。観自在寺には宿泊までしたのに、本堂や境内の写真は一切撮ってない…なんか色々忙しくてそれどころじゃなかったです、ハイ。

 

本堂と太子堂にお参りをし、納経を済ませると、ウェイドが「お寺に泊まれるところがないか聞いてみてほしい」と言うので納経所のおじさん(たぶんお坊さん?)に聞いてみると、通夜堂があるので使っていいよとのこと。通夜堂とは…

夜を通して仏事を勤行するために、寺の境内に設置されたお堂。
また、四国では、本来の通夜のためのお堂ではなく、「歩き遍路」が無料で宿泊できる施設を「通夜堂」と呼ぶ場合もある。中には布団やベッド、炊事施設まで備えられた通夜堂もあり、歩き遍路にとってはありがたいお接待となっている。 -Wikipedia

 

観自在寺の通夜堂は山門から入って右側にある2階建てのプレハブ小屋で、男性が泊まるときは男性のみ、女性が泊まるときは女性のみ、つまり男女混合で宿泊ができないそうだ。ウェイドとマジッドの2人と一緒に通夜堂の中を見たネイトが「やっぱり自分も通夜堂に泊まりたい」と言うので、宿坊の予約を1人分キャンセルして私1人で宿坊にチェックイン。荷物を部屋に置き、サブバッグのみで外に出る。柏まで残り10kmを歩くのだ。

 

ウェイドは、寺から寺まで長距離の場所は電車やバスを使う、外国人遍路にありがちな「こだわらないスタイル」なので、翌日はバスで宇和島まで行くと言う。なので柏まで歩くのはパス。ネイトとマジッドと私の3人で歩くことにした。

 

と、そこへ先程の納経所のお坊さんが通夜堂前にたむろする私たちのところへ来て「宇和島にエアコン付きの素晴らしい無料の善根宿があるから、ぜひ連絡してみなさい」と、その善根宿の名前と電話番号が書かれたメモをくれた。また、観自在寺の周辺には銭湯はないが、柏に行くなら…と柏近くの銭湯の情報も教えてくれた。ただ、この日の夜は観自在寺周辺で4人で晩ごはんを食べようと言っていたので、柏で銭湯に行く時間はなく却下。でも本当に親切なお坊さんでした!

 

3人寄れば、素晴らしい

観自在寺を出たのが2時45分頃。10km先の柏郵便局前のバス停に16時58分までに着けばいい。Googleマップで調べるとけっこうギリギリ!でも、もし間に合いそうになかったら1個手前のバス停から乗ればいいだけだ。荷物を観自在寺に置いてきた私たち3人は、心も体も軽やかに、あれやこれやとお喋りしながら歩いた。

 

柏までは山の間を行く、少しアップダウンのある道が続くのだが、そんなのも全く気にならないくらいお喋りに夢中になって、あっという間に2時間が経った。途中、例の「民宿ビーチ」の前を通りかかる…

 

もし1人でこの民宿に泊まらなきゃいけなかったとしたら

 

 

 

 

すぐにタクシーを呼んでとりあえず遍路やめて家に飛んで帰るレベル

 

 

でした…まだ営業しているとは思えない荒廃ぶり…頼む、もう廃業しててくれ。

 

ネイトと「良かった~ここ泊まらないで」と顔を見合わせながら歩いていくと、目の前に突如広がった絶景…!!

 

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夕日に照らされてキラキラと光る海…幻想的なモヤの中に、グーニーズのような3つの島が浮かび上がる。本当に映画に出てくるような光景でため息ばかり…

 

楽しい会話に美しい景色。あっという間に柏郵便局に着き、無事に目指していたバスにも乗りました。(バス代がちょっと高くて片道470円…田舎のバスは逆に高いのかな?)

 

夜はJOYFURU!

観自在寺に着いて一休みした後、すでに一杯やっていたウェイドと合流し近所のファミレスJOYFULへ。ウェイドがヴィーガンなので、JOYFULに行けば枝豆とかフライドポテトとか何かしら野菜メニューがあるだろうということでチョイス。日本でヴィーガン外食ってけっこう難しいです。オーストラリアやアメリカだと、ヴィーガンメニューやヴィーガンカフェがけっこうあるらしい。

 

初めてのファミレスのドリンクバーにめちゃめちゃ興奮するマジッド。飲み放題なら飲まなきゃ損!とばかりに、何回も何回もドリンクバーと席を往復する。というか、たぶんJOYFULのコップがアメリカ人には小さすぎるんだな。

 

私は久しぶりにキムチチゲ鍋を食べました!

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久々のファミレスメニューに歓喜!こんなものでも幸せになれるんだもんなぁ。幸せって簡単だよなぁ…

 

ウェイドは結局、野菜煮込みうどん的なものを注文してました(もちろんビールも)。確かに具は野菜だけだけど…ダシにたぶん魚入ってるよ、というのはもちろん黙っていました。たぶんネイトも知ってたと思うけど黙ってたな。

 

JOYFURU(日本式に)でわいわいご飯を食べていると、後ろの席に座ったお客さんが「Hey~!!」と声をかけてきた。今日3回目のオーストラリア人夫婦(名前聞いたけど全然覚えてない)。観自在寺の通夜堂に泊まろうと思ったら断られたらしい…そりゃ先客がいるからな。「俺たちだよーハハハ!」なんて騒いでる。結局どこに泊まるかといえば、田舎によくある「コイン精米機」…いいのか!?

 

でもウェイドも「夜寝るところがない時は学校の敷地内で寝ていい…ってどこかに書いてあった」とか言って、夜勝手に小学校や中学校の敷地内(一応、建物の外ですが)で寝てたもんな…ワイルド過ぎるよー外国人OHENROたち!

 

お腹も心も満たされた楽しい夜を過ごし、夜の観自在寺に帰る。四国遍路のお寺の山門を「ただいまー」と言いながら入るなんて、すごい贅沢な気がした。

 

まとめ

ふぅーなんとか思い出せた…っていうか、やっぱり書いてると細かいことたくさん思い出してけっこう長く書いてしまった!

 

いよいよ本格的に愛媛に入ったわけですが、自分の中で愛媛と香川は本当にいい思い出ばっかりなので(というか高知が本当に辛すぎ!修行が過ぎます、お大師様っ!)これから書いていくのが楽しみです!ちゃんと思い出せますように…

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 宿毛市から観自在寺へ向かうルートは、国道56号線をずっと行くルートと、松尾峠を越えるルートがあります。松尾峠はけっこう急な上り坂が続くので、山登りが苦手な人は国道56号を行くのが良いかも…でもトンネルもあるし、単調らしい。松尾峠は頂上の休憩所がちょうど県境なので、「辛かった高知を脱出!」というちょっとした感動が味わえます…
  2. 柏で宿泊する人、とりあえず「民宿ビーチ」は絶対にやめましょう。大事なことなので2回言います。民宿ビーチは絶対にやめましょう。営業妨害と言われてもいい…中に入ってはいないが、あの外見だけでもうアウト。へんろみち保存協力会も、地図に載せるのもうやめようよ…完全に遍路トラップだよ、あれは。
  3. 柏まで歩きたいけど宿がない、という人。柏から観自在寺までバスがあります。というか、柏までと言わず宇和島方面に歩けるところまで歩いてバスに乗って帰ってこれます。バス会社は「宇和島自動車バス」、時刻表はここから検索。左下の「宿毛営業所」から出ているエメラルド色の線を辿っていくと「平城札所前」というバス停があります。そこが観自在寺前のバス停。そこから上に行くと「柏」があります。ちなみに柏から観自在寺前まで片道470円です。
  4. 観自在寺の宿坊、きれいです。浴衣・タオルは有料。観自在寺には通夜堂もあります。男女混合はダメだそうです。納経所の方に聞いてみてね!

 

以上!今頃お遍路している人たちは寒いだろうなぁ~と思いをはせてみる…皆さん、がんばってくださーい!ファイティン!!

 

ではではー☆ ためばよー(韓国語)

 

※追記: コメントにて「民宿ビーチは建物や部屋は確かに老朽化しているけれど、食事が素晴らしく、経営者ご夫妻の人柄が最高とコメントしている方もいます。(中略) お遍路さんをされるような方が、宿泊もしていない地元のホテルを頭ごなしに否定するのは、見ていて心が痛みます。」とのお言葉を頂きました。確かに民宿の方が一生懸命されてるとしたら厳しい言い方をしてしまい申し訳ないです。しかしブログの内容を変える気はありません。それは…どう頑張って良い風に見ようとしても、私が客として泊まる場合とても嫌な気持ちになるだろうと思われる外見とゴミの散らかりようだったからです。本当にまだ営業されているのか分かりません…表に粗大ゴミっぽいものがたくさん放置されてあったので…

 

確かに「民宿ビーチに絶対に泊まるな」というのは厳しすぎるかもしれませんが、私がお遍路中友達になった人に言うとしたらそういう言い方になると思います。「私は汚いと思うけど、ご主人の人柄は分からないしあなたが泊まりたいなら泊まればいいと思うよ」なんて距離のある言い方ができない性格なんです…友達に関して言えば。そして私は基本的にブログの読者は「友達」として書いています。それくらいオープンに正直に書いているんです。

 

お遍路日記はたくさんあります。これからも増えるばかりでしょう。Googleマップのレビューもあります。私の評価はその中の一つでしかないですし、今後民宿ビーチさんに泊まった方が良い評価のブログを書いていけば泊まる人も増えていくと思います。私も泊まる宿は必ずブログや口コミレビューをチェックしましたし、その際何年に書かれたものかもチェックしました(このブログのタイトルに「in 2016」とついてるのはそのためです)。

 

厳しい言い方に嫌な気持ちになったとしたらすみません。ですが表現を変える気はありません。言い方を優しく誰も傷つかないようにすれば全ての問題が解決するとは思わないからです。 私は完璧な人間ではありませんから、お遍路さんをしたとはいえ怒ることもあれば怠けることもあります。しかしこれだけは言えます。民宿ビーチに関しての言葉に、厳し過ぎる正直さはあっても、悪意は塵ほどもありません。

 

何卒ご理解ください。よろしくお願いいたします。