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四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第24日目(10月03日) 〜ペルシャ王子に山登りを教わる

歩き遍路日記~伊予編

にゅす!izumiです!

 

やばい…昨日まではなんとか思い出せたけど、この日の写真を見ても全然細かいところが思い出せにゃいーひー( ゚Д゚)

 

初めて超簡素な日記になってしまうかもしれませぬ…うぅっ…なんとか頑張ります…

 

れれれレッツゴーヤング!!

 

 

日本人遍路は金持ち遍路

前日、宇和島駅近くの素敵な善根宿に無料で泊まった私たち。この日の予定は、41~43番の3つのお寺を回るというもの(約25km)。そんなに大変な日でもないので、無理せず朝7時頃に宿を出る。

 

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青のサークル内の3つのお寺を回る。1番の霊山寺からほぼ真反対に来た!感慨深い…

 

駅前のローソン(3度目)で朝ごはんを食べ、そろそろ出発!この日の天気は曇りのち雨。昨日までの気持ちいい天気に、グッバイ

 

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朝は曇りだったが、途中から雨が降り出した。雲がすごく低い位置にある!手で触れそうだ…

 

ジッドは朝からやっぱり落ち込んでるみたいだった。昨日の朝と同じく、気がつくと1人遅れて歩いている。私も「今日も1人で歩きたいのかなぁ」とあまり気にしなくなった。

 

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41番龍光寺近くの道標。左の石がけっこう古い…古い石の道標ってすごく読みづらい。昔はもっと読みやすかったのか、それとも昔の人はもっと目が良かったのか…

 

宇和島を出発して2時間とちょっと、41番龍光寺に到着!

 

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入り口にある鳥居。神仏習合の名残りなのか、四国のお寺は神社と一緒、または隣同士になってるところが多い。

 

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鳥居の隣にあったお食事処「長命水」。四万十川のウナギが気になったけど、まだお昼には早いので諦めた…

 

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長い階段を上ります。雨が降ってる時はチュルッといくので注意!

 

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恒例の記念撮影!いつもは山門の前でするんだけど…山門がなかったずら(今調べたら、あの鳥居が山門だったんだってーふぇー)

 

お寺に着くとマジッドが「新しいジャーナルにするためのノートブックを買いたいんだけど、ここであのお遍路さんが持ってる金ぴかのノートブック売ってるか、聞いてくれないかな?」と言う。え?納経帳(御朱印帳)のこと??あれを日記にするって…あ、新しいじゃないか!!

 

ちなみにマジッドをはじめ、外国人お遍路は納経(御朱印をもらうこと)をしないことが多い。御朱印は美しいけど、高い、と言う。確かに1回300円×88だから、全部回ったら26400円。別格霊場高野山も回れば3万円近くかかる。お寺に行っても、お経もあげなければお賽銭もあげない。ただお寺を見て写真を撮るだけだ。そして私が出会ったほとんどの外国人遍路は野宿組だった。日本までの旅費を除けば、かなり安く遍路を回っていると思う。

 

日本人でお遍路する人は大多数が車またはバスツアー、そしてほぼ全員が必ず納経をする。バスツアーの場合、ガイドが大量の納経帳を持って納経所に行き、納経所では大量の納経をこなすため奥から手助けの人がわらわらと出てきて、この人はハンコ、この人は筆、と事務的に次から次へとこなしていく。それで1回300円。納経帳だけではなく掛け軸に納経してもらう人もいるし(1回500円)白衣に赤い朱印を押してもらう人もいる(1回200円)。それにお賽銭(まぁこれは微々たるものだと思うけど)。

 

歩き遍路をしている修験道のおじいちゃん達の中には「車で回るなんて邪道だ。ご利益なんてあるわけない!」と言う人もいる。でもネイトは、だからこそ四国遍路は良いという。歩きたい人は歩けばいいし、車に乗っても、バスでもバイクでも自転車でも良い。ただお寺に行って気持ちを込めて参拝すればいい、というのが寛容で良いと言う。

 

確かに「歩かなければご利益はない!」という考え方は寛容でないと思う。というか「ご利益のために歩く」という考え自体が好きではない。だから外国人遍路の「歩くのが好きだから歩く」というスタンスが好きだし、ご利益を得ようなんて考えが初めからない潔さが好きだ。

 

でもお寺や神社に行って、素直に神や仏に畏敬の念を持つ姿勢は美しいと思う。バスツアーで回ってるおばあちゃんが必死に「南無大師遍照金剛~」と唱えてるのをみると「可愛いなぁ」と思う。日本人の「昔からあるものに疑問を持たず頑なに信じる」一面に「なぜ疑おうとしないんだ!そんなんじゃグローバル社会に対応できないぞ!」とイライラする反面、こういう時はなんだか可愛く思えてしまうからどうしようもない。

 

まぁ、長々と書きましたが納経帳とお寺(とバスツアー会社)の金儲け主義に関しては別記事でゆっくりと書く予定ですので…この心の怒りが消えてしまわないうちに…

 

ペルシャ王子マジッド 

ジッドの話に戻る。納経所の方に聞いたら売ってるとのことだったので、マジッドは早速買いに行き、私は本堂と大師堂へお参りに。ちなみにネイトは外国人遍路には珍しくお経も読むし納経もしているのだが、いつも納経所に行くのが私より早く(たぶんお経を読むのが超高速)この日も私がお参りのあと納経所に行くと、納経所のおばさんが「今の外国人の方もお友達?」と聞いてきた。

 

「そうなんです。歩き遍路の途中で友達になって、さっき納経帳買った人と3人で回ってるんです」と言うと、「あらそう~、すっごいハンサムねぇ~。背も高いし、王子様みたい!」と言ってきた。

 

納経所を出てベンチに座っている2人にそのことを告げると「どっちがハンサムだって??」と盛り上がっている。(ちなみに2人とも背は高い。)さすがに納経所に戻って「どっちのことですか?」とも聞けないので「さぁ…」と答えたが、ネイトは「たぶんマジッドだね。目がクリクリで可愛いし、ハンサムだし。」と言う。

 

確かにマジッドは目が大きくてベイビーフェイス(童顔)で、以前は体もすごく鍛えていたので筋肉質で、大学で女の子にすごくモテたらしい。反面ネイトは、歩き遍路で痩せたとはいえ元々太りやすい体質らしくお尻も大きいし、顔も正直ハンサムとは言えない(不細工では全然ないけど)。

 

アメリカでは、どっちがモテる?と聞かれたらたぶんマジッドなんだろうけど、私は納経所のおばちゃんが言ってたのはたぶんネイトのことだろうなぁと思った。だって…白人だしね…マジッドはイラン系アメリカ人なので日本人はパッと見て「アメリカ人」とは思わない、たぶんインド人かアラブ人って思うんじゃないかな。でもイラン人は実はアラブ人ではないのでご注意を!イラン人はペルシャ人、話す言葉もアラブ語ではなくペルシャ語です。

 

ジッドはアメリカで生まれたけど家ではけっこうペルシャ語を喋ってるらしく、イランにも何度か行ったらしい。たぶん宗教はイスラム教なんだろうけど、昔はお酒もバンバン飲んでたし(ヨガにはまって飲まなくなったらしい)、豚肉も平気っぽかった。

 

ネイトに「イランに行くときは案内するよ!皆が思ってるほど危なくないし、すごく良いところがいっぱいあるから!」と言っていた。私はイランにすごく仲のいい友達がいて以前テヘラン旅行を計画したことがあったんだけど、色々な都合でダメになった。今は正直、たぶん大丈夫だろうけどちょっと怖いと思う。特にアメリカ人のネイトにしてみれば「マジッドはそう言うけど、やっぱり行けない…」と言っていた。世界って…いろいろ大変だよな、と思った。

 

いやいや山登り

41番龍光寺から、42番の佛木寺(ぶつもくじ)まではたったの3kmほど。だがルートが少し分かりにくいので注意が必要だ。

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龍光寺からお墓がたくさんある丘を上っていく。この道標を見逃すと間違った方向に行っちゃうのでご注意を(←行った人)「右に四丁 丘をこす」とある。四丁ってどんだけ!(後から知ったが1丁=109mらしいです)

 

丘を越え、畑の中の平らな道を歩くとすぐに佛木寺に着いた!

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お寺が近いのは嬉しい。そしてお遍路の団体客がいないのはもっと嬉しい!…すみません。

 

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雨が降ったり止んだり。まだ土砂降りじゃないだけマシ。もうそんなに暑くもなかったしね。

 

佛木寺の次のお寺、43番の明石寺(めいせきじ)までは11kmほどなのだが、その途中に山登りが少しあると言う(この日もまだルートをネイト任せにしていて、山登りがあることをこの時に初めて知らされた…バカ…)

 

「雨が降ってるし…絶対山道を通らなきゃダメ?車道で迂回できるならそっちの方がいいな…」と言ってはみるものの、ネイトとマジッドの2人から「車道に行ったらすっごく遠回りになるよ!俺たちがついてるから大丈夫!山道行こう!」と励まされる。特にマジッド…今朝なんてすっごいテンション低かったのに、なんで山道行くとなるとこんなにテンション高くなるんだろう…

 

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この時はルートをネイト任せにしていたので地図すら見なかったんですが、今見たら車道(白い道、県道31号線)はやっぱりちょっと遠回りすぎたかも…1人だったら絶対31号行ってたと思うけど。

 

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雨が降るとすっごく滑る石畳の道…でもなぜかネイトが歩くと滑らない。しかもめちゃめちゃ早い…なぜ?

 

1個目の山道を登り切ってアスファルトの舗装路に出る。しばらく行くとまた「遍路道こちら→」の看板が。地図で見ても、1度舗装路に出てもう一度山道を行くことになっているので、その入り口か…と思い、石の階段を上っていくと…

 

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は???なんで?????

 

目が悪い私が、看板の字を読もうと通行止めの道に近づいた途端…

 

 

 

 

めっちゃ大きなクマンバチ(たぶん…)が1匹、私の顔めがけてぶわぁぁぁっと飛んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

うわぁぁあぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

と急いで2人の元に駆け寄る私。マジッドとネイトがなんとか追い払ってくれた…

 

「何、今の蜂…超デカかったんだけど」という2人。「あれはたぶん…BEAR BEE…」と、合ってるのか合ってないのか知らないけど適当に訳して(今見たらもちろん違った。正解は「carpenter bee」だそうだ)とりあえず通行止めだし、蜂はいるし、とっととここからずらかろうぜってんで、石の階段を下りて舗装路に戻った。

 

「通行止めなら、なんで下の入り口に書いといてくれないんだろう…」と文句を言いながら、仕方がないので舗装路を進み、狭いトンネルを抜けた先にもう1つ「遍路道こちら→」の道標があったので、再び山道に入る。

 

ネイトはいつもサッサと先に行ってしまうのだが、マジッドはすごく優しくて絶対待ってくれる(ペルシャ王子だからか?)。しかもマジッドは、このお遍路の旅を終えたらネパールにヒマラヤ登山に行くというくらい山登りが好きで、私に「僕の杖を貸してあげるから杖2本で下りてごらん。すごく楽だから」と言って、どういう風に杖を置けばいいのか、どう下りればいいのかを詳しくレクチャーしてくれた。

 

確かに、杖1本と杖2本とじゃあ雲泥の差だった!だから山登りの人っていつも杖2本持ってるのかぁ!!もっと初めから知っとけば、こんなに山で苦労することなかったのに!!これからお遍路に行かれる人で山登りが苦手って人、金剛杖ともう1本、あの登山用のストック?って言うのかな、あれ持っとくとめっちゃ楽かもしれません!

 

JOYFURUで作戦会議

やっと山道を脱出して、再びアスファルトの道を歩く。

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こんな小さな小屋だけど、一応「番外霊場」です、道引大師。納経はさすがにできない…っていうか、ないよね。

 

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途中見つけた民家…の壁に突然、男性用便器!ここでするの!?か、隠さないの??

 

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民宿みやこ…って足摺に行く途中にもあったよね?同じ名前の民宿がお遍路に2つもあるなんて、ちょっとややこしいなぁ。ネットで検索するとき、間違える人とかけっこういそう…

 

午後3時過ぎ、ようやく明石寺(めいせきじ)に到着!最後の上り坂がけっこうきつかった。

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恒例の記念写真…にネイトが入り込んだので誘ってみる。

 

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ちょっと疲れた顔のネイト氏。ちなみに、お遍路を終えた後に大阪や東京に遊びに行ったみたいなんですが、この同行二人バッグ、まだ普通に使ってました(Facebookで見た)

 

明石寺の納経も終わり、無事にこの日の目標達成!お腹がすいたので、近くのJOYFURU(ジョイフルを和製英語式に発音したもの)でご飯を食べることに。

 

再びドリンクバーを行ったり来たりしながら、明日&明後日の作戦を練る。

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青いサークルで囲んだ場所。次の44、45番は深い山の中…でもそれが終われば大都会松山が私たちを待っている!!

 

43番から44番までは約85km、しかも山の中を行く道だ。歩き遍路の中でも難所と言われるポイントの1つ。しかも、途中にあまり宿がない。

 

手前の宿までだと短すぎるし、かといってもう1つ先の宿まで歩くと長すぎて無理だし…と、ジョイフルでうんうん唸る私とネイト。マジッドは最悪野宿すればいいのでお気楽なものです。

 

結局、観自在寺から柏まで使った手で、手前の宿に泊まるが荷物だけ置いて先まで歩き、バスで帰ってきて次の朝またバスに乗り、同じ地点から始めることに。…文章で説明すると難しい!明日のブログで地図を載せてまた詳しく説明します!

 

無事に計画も立ったし、今日はもう解散!ということでジョイフルを出る。この日は、マジッドは野宿、ネイトはジョイフル近くの旅館。私は旅館が嫌で、更に5kmくらい歩いた先にある「宇和パークホテル」に泊まることにしていた。

 

横文字に騙されない

JOYFURUを出たのが午後5時過ぎ。翌朝、私のホテル近くのローソンで会う約束をしてマジッド&ネイトと別れ、5km先のホテルに向かう。

 

もうこの頃になると、5kmなんて大したことない。「たった1時間歩くだけでしょ?楽勝楽勝」…

 

と思っていたのだが。

 

やっぱりけっこう長い…しかもどんどん暗くなってくるし、車の交通量多いし(退勤ラッシュ)、歩道狭いし。さっきまで3人で歩いてた分、やけに心細かった。

 

6時16分、ようやく今夜の宿「宇和パークホテル」に到着!

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真っ暗な写真ですみません…思ったよりずっと大きいし看板も「最近のビジネスホテル」って感じで安心…したのだが

 

フロントもエレベーターも新しかったんだけど、フロアに着いた途端「あれ?」ってなった…(写真を撮らなかったのが悔やまれるが)廊下の床が…あの、昭和…

 

なんて説明すればいいのかな。エンジ色の花柄のビニール(リノリウムっていうの?)。部屋の扉は…木の板!(部屋はもちろん和室。まぁこれは予約時から分かってたけど…)

 

宇和パークホテルはつまり、すごく古いホテルの看板と外側とフロントを改造しただけだった!でもまぁ、お風呂もそんなに古くなかったし、全体的にまずまずなホテルでした。期待したほど「ビジネスホテル!」ってわけじゃなかっただけで。

 

あと、予約時は「WiFi可能」って書いてあったのに実際部屋では使えないっていう…(このパターンありがち) でもLANケーブル貸してくれるということだったので、フロントで借りて使おうとしたら、新しく買って持ってったモバイルPCにLANポートがなかった…チーン。

 

まとめ

ここ数日はルート設定をネイト任せにしていたので、今ブログを書こうと地図と格闘して初めて「ここ通ったのか〜」とか「ここの山道が通行止めだったのか〜」とか知りました。

 

歯長峠を越えたと思ってたけど、通行止めのところが歯長峠だったんだね。歯長峠は2014年の台風で通行止めになって以来、今もまだ開通してないみたいです。しかしインパクトのある名前だよな…歯長峠。今調べたら、昔実際に歯が長い「歯長又太郎」って人がいたらしい…お笑い芸人みたいな名前…

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 41番龍光寺から42番佛木寺に行く道は、丘の上のお墓の中を通って行きます。お墓の中にある「右に四丁→」の石の道標を見逃さないように!
  2. 42番から43番明石寺に行くには県道31号ルートより山道ルートの方が近いと思いますが、雨が降るとけっこう滑りそうな急なところもあるので注意です。
  3. 一度山道を登り、舗装路に出たあと「歯長峠 遍路道→ きついのは最初だけ 峠まで20分」と書かれた道標が石の階段下にありますが、その先の歯長峠は現在通行止めです(2016年10月)。無視して進みトンネルを抜けた先にもう一つ遍路道の入り口があるので、そちらから行きましょう。※追記:ブログを見た方から「歯長峠は一部分の道が崩れているだけで通れた」との情報を頂きました!一応行けるみたいです!

 

以上!この頃からネイトとマジッドと3人で「松山に着いたら1日休みを取る!」というのを合言葉に頑張ってました。ずっと田舎だから、松山にめちゃめちゃ期待してた…そして、その期待は裏切られなかった!!松山!!!

 

乞うご期待!でもまだその前に山登り…

 

ではではー☆ 下次见!