読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第26日目(10月05日) 〜タイフーン山登り

歩き遍路日記~伊予編

やす!izumiです!

 

そうそう、言うの忘れてた…っていうか今この日の動画見てて思い出したんだけど

 

この日、台風来てたんですよ!台風18号

 

それもあって前日の宿を大洲の「ホテルオータ」にしたんだと思う、確か。もし台風が直撃して1日休まなきゃいけない状況になったら、WiFiのない民宿に1日缶詰めになるのは非常に厳しい、ということで。

 

でも、この山登りを終えたら大都会松山での1日オフを考えていたので、その前に台風で1日足止めを喰らうのはちょっと嫌だなぁ…と前々日くらいからずっとスマホで台風情報をチェックしていたんだった。やっぱり忘れてるもんですね~!

 

ではでは!さっそく行ってみよー(/・ω・)/

 

 

通学中の学生とOHENRO達

さて、今日の行程を見てみよう。Googleマップ、カモ~ン!

f:id:izumislife:20161114153047j:plain

前日宿泊した「ホテルオータ」からJRに乗って内子駅まで。内子駅から大瀬郵便局までバスに乗り、そこから44番大宝寺まで歩く(約32km)。この日は民宿一里木(いちりき)に3人で泊まり、翌日45番を目指す。

 

距離32kmと言うと楽勝のように聞こえるんですが、44番は久万高原町という山の上にある町にあるのでひたすら上り坂。坂道を歩くのはけっこうしんどい…これもお遍路をやって初めて知ったこと!(インドア人間なもので)

 

問題はルートです。44番のある久万高原に登るルートはいくつかあって、一番近いのは鴇田峠(ひわた)峠、でもその分勾配がきついらしい。その次が農祖(のうそ)峠。それに、車遍路が行く安全無難な舗装路を行くルートもある。

f:id:izumislife:20161114153801j:plain

 

前々日にジョイフルでご飯を食べながら作戦会議したとき、マジッドは山好きだし、ネイトは「なるべく近道を行きたい」人なので「鴇田峠を行こう!」と決まりかけたのですが、私がネットで「鴇田峠は現在通行止め」という情報を目にしたので、それを2人に伝えてなんとか思いとどまらせた。

 

実は、その通行止めの情報は2015年末のものだったので「もしかしたら今はもう解除されてるかも…」とは思ったが、それは調べなかったし2人にも言いませんでした。完璧に嘘ついたわけじゃないしぃ…(そして後で、数日先を行っていたウェイドのinstagramでやっぱり鴇田峠は解除されていたことを知る。ウェイドも山好きなので、ガッツリ鴇田峠行ってました。)

 

というわけで農祖峠を行くことにした私たち。本当は安全無難なアスファルトの車道を行きたかったのだが、マジッドが「大丈夫!僕がついてるから!」と、また王子みたいなことを言ってくるので押されてしまったのだ…でも台風は来てるし、雨が降ったら山道は超滑るし、不安で不安で仕方がなかった。

 

朝、ホテルオータのロビーで待ち合わせる。ホテルオータから伊予大洲駅までは徒歩6分、6時42分発の電車に乗るので、安易に6時半に待ち合わせたのがいけなかった。相手はアメリカ人なのに…

 

6時半ぴったりにロビーに下りたがもちろん2人はいない。焦る。メールをした方がいいのか、下手にメールして返信の時間を取らせるより待った方がいいのか…とりあえず「I'm in the lobby!(ロビーにいるよ)」とだけ送る…

 

6時35分、2人が下りてきた。「Good morning~」とか余裕ぶっこいてる2人に「時間ギリギリだよ!走るよ!」と声をかけて、ホテルから駅まで走る!走る!走る!!

 

昨日40km歩いたのに、何が悲しくて朝から10kgの荷物抱えて走らにゃいかんのじゃーーー!!!と心の中で叫びながら走った…

 

駅に着いてバタバタと切符を買い、ホームが分からずその辺の女子学生に聞く。「2番線!階段上って!!」とバタバタと階段を上り(途中でマジッドの水筒が落ちて「わぁぁ!」と駆け戻ったりしながら)2番線に止まっていた電車に3人でドタバタと駆けこみ「間に合った~~!!」とホッとしていると、電車の中の学生たちが全員クスクス、ニヤニヤ笑いながらこっちを見ていた…恥ずかし~

 

f:id:izumislife:20161114164043j:plain

味のある看板が素敵な内子駅!

 

内子駅に着き、バスの時間まで30分あるので、近くのローソンで食料を買いバス停のベンチで朝ごはんを食べる。前日大瀬郵便局からバスに乗ったとき、小さなマイクロバスに乗客は私とネイトしかいなかったので、この日もそうだろうと思っていたら、バスの時間が近づくにつれてどんどん学生たちが集まってきた(中学生かな?)

 

学生の1人に「35分のバスに乗るの?」と聞くと、そうだと言う…これ全員乗れるのか!??と不安になる…

 

バスが到着し、学生たちがワラワラとバスに乗り込む。事前に「大瀬郵便局より先で降りる」と聞いていたので、後で乗り込む私たち。補助席を出して、なんとピッタリ!満員御礼でバスは出発した。

 

f:id:izumislife:20161114164123j:plain

通学中の学生に囲まれて座る大人遍路3人。私の後ろにネイト、前にマジッド。しかもみんな超デカいリュック持って…なんか、空気がシーンとしていた気がする

 

ネイトはほとんど宿に泊まるとして、マジッドは基本野宿なので臭いときは臭い。しかも旅に出ると色んなことがどうでも良くなるらしく、デオドラントをつけなくなっていたので、たまに風下に立つと非常に厳しかった。この日は前日ホテルオータに泊まってシャワー&洗濯を済ませた綺麗な体になっていたので、バスを降りた後「学生たちに迷惑をかけなくて良かったー!」と言っていた…

 

膝から血ダラダラおじさん

大瀬郵便局近くでバスを降り、ちょっと休んでから歩き始める私たち(なぜかすぐには歩き出さない…この辺が外国人っぽい気がする。せかせかしてないというか、わざと急がないというか…)

f:id:izumislife:20161114164833j:plain

バスを降りるとこんな景色。まだ雨は降ってない…

 

f:id:izumislife:20161114165514j:plain

ここもなんだかレトロな町並み。保存地域なのか、単に改築してないだけの古い町並みなのか…

 

f:id:izumislife:20161114165628j:plain

川沿いに思いっきり張り出している家。窓枠が時代を感じさせる。

 

f:id:izumislife:20161114165816j:plain

ずっと川沿いを歩きます。山は怖いけど、こういう風景は嫌いじゃない。

 

f:id:izumislife:20161114170044j:plain

だんだん雲行きが怪しくなってくる…台風が近づいてるよ~

 

2時間ほど歩いたところに「道の駅 小田の郷せせらぎ」を発見。トイレ休憩も兼ねて少し休んでいくことにした。

 

外の屋根のついた休憩所に座ってしばらく休む。だんだん風が強くなってきて、ときたま吹く突風で笠が飛ばされそうになる。休憩所にはもう1人、お遍路の格好をした50代くらいのおじさんが先に座っていて、地図を見ながらしきりにノートに何か書き込んでいる。

 

「順打ちされてるんですか?」と声をかけると「いやいや、逆打ちなんだけど、ここに来るときに山道で転んじゃってねぇ~」と急に饒舌に語りだした。私がアメリカ人2人と英語で喋っていたので、日本人とは思わなかったようだ。

 

「転んだって、大丈夫ですか?」と言うと「まぁけっこうひどく転んじゃってねぇ、血がこんなに出ちゃった、ハハハ」と膝を見せてくる。膝から脛にかけて血がべっとり、傷もかなり大きいようだがバンドエイドで応急処置をしている。

 

「えっ!?これ…大丈夫ですか??病院行かないと、化膿したら大変ですよ!」と言うが「まぁ、足首も捻挫して今動けないしねぇ。2日前に転んで、この休憩所までなんとか辿りついてからここで寝泊まりしてるんだけど、昨日知らない親切な人から松葉杖ももらったし、もう少し休んだら松葉杖でなんとか山を下りるよ。ハハハ」と言う…大丈夫かこのおじさん…

 

私が、マメが化膿した時に病院でもらった化膿止めの軟膏の残りをあげようとすると、頑なに拒む。なんで…?最終的には受け取ったが、傷の見た目に対して「俺別に大丈夫だし」的やせ我慢が痛々しいおじさんだった。(しかも「俺、歩き遍路は3回目なんだよ~」とちょっと自慢してくるし…転んで血ダラダラなのに自慢できないでしょ!)

 

農祖峠で転んだのかと思いきや、車道のくねくねを避けるためにちょっとだけ入る山道で転んだのだそうだ…これから私たちが行く道。しかも台風来てるし…おじさんは「俺は下りだったから転んだけど、上りならたぶん大丈夫」と言うものの、ものすごく不安な気持ちになりながら道の駅を後にした。

 

神社で雨宿り、そして山道!

道の駅を後にして先に進む私たち。

f:id:izumislife:20161114172907j:plain

ゆずっ子と関係があるのかは分からない。トーテムポールは全然怖くないのに、この少女の存在感がすごい…

 

f:id:izumislife:20161114173035j:plain

なだらかな上り坂をずっと歩く。まだ雨は降ってないけど、突風がすごかった…

 

f:id:izumislife:20161114173202j:plain

11時40分頃、ついに雨が降り始める…けっこう土砂降りだよぉ…

 

ついに降り始めた雨。ちょうど小さな神社があったので、そこで雨宿りして行くことにした(というか2人が勝手にずかずか入っていった…)小さな神社だが祠?がちょっとした能の舞台のようになっていて、2人はまっすぐにそこに座る(お賽銭箱の目の前)。そんなに信心深くはないと思うのだが、なんとなく神社の祠に腰掛けるのがためらわれる私…1段下の階段部分に腰掛けた。

 

カロリーメイトを食べながら、土砂降りの雨を眺める私。3人ともなんだかシーンとしている。雨の音だけがバシャバシャと聞こえる神社は、なんだかトトロが出てきそうな空間だった。(マジッドは相変わらず「ここ野宿するには最高の場所だな~」なんて言ってたけど。神社で野宿って…ダメだよね?たぶん。でも外国人遍路はけっこうしてると思うぞ。ウェイドも神社と学校は野宿スポットだって言ってたし)

 

降り続く雨に不安がMAXになり、マジッドとネイトの2人に「悪いけど…やっぱり私、山道は怖いから車道を行くね。2人は山道を行きたいなら行って。後で宿で会おう!」と言った。でもネイトは「いや…izumiがどうしても車道を行くなら、僕たちも車道を行こう。だって僕たちはチームだもん」と言う…いつから私たちそんなに団結力の強いチームになってたんだヨ…!!

 

車道行くなら1人でもたぶん全然大丈夫なんだけど…むしろ私のせいで山道行きたい2人が車道行くのは申し訳なさすぎて逆に負担…という日本人的感覚は絶対に分からないよな…

 

どうしよう…と思いながらも、この雨風のなか山道を行くのはどうしても嫌だったので「じゃあ車道を行こう。どうせ明日も山道あるし(45番に向かう道)、明日は絶対に山道を行くから!」と約束して、少し雨足が弱まったのを見計らって神社を後にした。

 

神社を出てすぐに、さっきのおじさんが転んだという山道への入り口があった。車道を行こうとするも、マジッドが「この山道はちょっとだけだよ!僕の杖を貸してあげるから。大丈夫、ちゃんと守ってあげるから!僕を信じて!」と魔法の絨毯に乗ったアラジンのようなことを言ってくるので、結局アラジンに負けて山道を行くことに…

 

f:id:izumislife:20161114175904j:plain

確かに、この山道を避けて車道を行くとかーなーり遠回り…でも、怖かったよぉ…

 

幸い、雨はだいぶ弱くなっていたのだが、やはり道は滑りやすいところがたくさんあった。特に1ヶ所、コンクリートの坂道に細かく苔が生えている場所があって、上りながらもツルツル滑りそうになる。マジッドが「さっきのおじさんが転んだのはたぶんここだね、これは下りだとかなり危ない」と言っていた。私はマジッドの杖を借りて2本でなんとか上ったけど、マジッドは杖無しで上っていた…ちなみにネイトはいつも通りさっさと先に行ってしまうので、どうやって上っているのか見えず。

 

とにかくネイトとマジッドは山登りが上手い。そして2人とも山に入るとなぜかテンションが上がる…というか、嬉しそうなのだ。この2人と一緒に歩かなければ、きっとほとんどの行程で車道を行っていただろう。なんだかんだ言って、山道のスリルと登り終わったときの爽快感は確かにちょっと楽しい(ちょっとだけね…)ので、この2人に感謝しなきゃいけないのかもしれない。

 

久万高原→44番大宝寺

短いながらもスリル満点だった山道をなんとか転ばずに抜け、アスファルトの道に戻る。

f:id:izumislife:20161114181022j:plain

真弓トンネル。ネイトと鍋焼きラーメンを食べた「まゆみの店」を思い出すなぁ。

 

f:id:izumislife:20161114181130j:plain

こんなところに、くまもん!すっかり全国的キャラになったなぁ~

 

ちなみに、この上の写真に書いてある休憩所で靴下を履き替えた。足が濡れてるとマメができるので、雨が止んだらすぐに履き替えるのが正解。

 

f:id:izumislife:20161114181410j:plain

台風が過ぎ去ったらしく、急に晴れてきた。2人が神社に入っていくので「信心深くなったのか?」と思ったら、トイレでした…

 

f:id:izumislife:20161114181528j:plain

途中で見つけたミニミニ西瓜。割ってみたかったけど、ナイフがないので諦めた…

 

f:id:izumislife:20161114181707j:plain

まだまだ川沿いを歩く。だいぶ上流まで来たね。

 

f:id:izumislife:20161114181732j:plain

久万高原町に近づいてきたらしい。湧き水は美味しかった!うそ、水の味分からないの…

 

f:id:izumislife:20161114181854j:plain

さっきのとこよりもう少し上ったところにある湧き水スポット。右の仏像、頭がスパーン!となってて怖い…

 

午後4時頃、ようやく久万高原町に到着!44番は町から歩いてすぐの場所にあるのだが、マジッドは足首が限界らしく、納経もしないので先に今夜泊まる民宿近くのコンビニに行って休んでいるという。ということでネイトと2人で44番大宝寺に向かった。

 

大宝寺の納経所にて…

大宝寺に着く頃には再び雨が降り出していた。大宝寺は次の45番岩屋寺へ向かう道の途中にあり、次の日に岩屋寺に行く途中に寄ることもできたのだが、まぁ今日済ませることができるのなら済ませておこうという日本人的感覚が働き(合理的アメリカ人であるネイトを説得するのにちょっと時間がかかった)行くことになった。でも山の登り口にあるから、けっこう坂を上らなきゃいけなくてちょっと後悔した…

 

f:id:izumislife:20161114182707j:plain

駐車場のバスから降りてきた団体ツアーお遍路さん達とちょうどかぶってしまった…

 

f:id:izumislife:20161114182810j:plain

恒例の記念撮影にも、団体遍路のおばさま達が写りまくり。でももう疲れてどうでもいい…

 

f:id:izumislife:20161114182916j:plain

山門にある巨大わらじ。最初は驚いてたけど、あちこちのお寺にあるのでもう驚かなくなった。小銭が無数にねじ込まれてある。

 

f:id:izumislife:20161114183026j:plain

本堂へ上がる階段。こんな階段でもあまり歩かないご高齢の団体遍路さんたちにとっては大変。滑るしね。

 

本堂、大師堂とお参りをして納経所へ向かう。いつも通り、ネイトが先に納経を済ませ、ネイトと入れ替わりに納経所に入ると、中で納経所のおばさんと団体客のガイドらしき女性2人がネイトについて話をしている。私がネイトと一緒に来たとは気づかれていないようだ。

 

「本当に礼儀正しいわよねぇ~偉いわ~外国人なのに」「いやほんと、最近は日本人の遍路の方がマナーなってないですよねぇ~」とガイドらしき女性。「こないだも私が並んでたら、自分は個人だから先に通せと言って割り込んでくるんですよ。いや、私の方が先に並んでたし、個人だからって団体に割り込んでいいっていうのはおかしくないですか?と言ったら、すごい剣幕でなんか怒鳴り始めたんですよww」と半笑いしながら話している。

 

私は隣の、もう1人の方に納経してもらいながら、気にしていないようなふりをして聞き耳を立てていた。ガイドの女性は「ハイ、お遍路失格~!みたいな。あなた、お遍路さんなんだから、怒ったらダメでしょってww もう1回1番から戻ってやり直しなさーい!って感じww」と笑いながら話している。納経所のおばさんも「そうだそうだ」と言う風に頷いている…とても嫌な気分になりながら納経所を出た。

 

そのおじさんも怒りっぽい人だったのかもしれないが、ガイドの「お遍路さんは怒っちゃダメなのに~ハイ残念!お遍路失格~!もう1回やり直し!笑」という言い方がものすごく醜く聞こえて仕方がなかった。

 

確かに、お遍路をやる上で守らなければならない十善戒というものはある。十善戒とは

不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まない
不邪婬(ふじゃいん)男女の道を乱さない
不妄語(ふもうご)うそをつかない
不綺語(ふきご)無意味なおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)乱暴なことばを使わない
不両舌(ふりょうぜつ)筋の通らないことを言わない
不慳貪(ふけんどん)欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)耐え忍んで怒らない
不邪見(ふじゃけん)まちがった考え方をしない

 というものだ。

 

しかし、じゃあガイドは十善戒を守らなくていいのか?納経所で「怒った遍路がいた」と嘲笑しながら話すことは不綺語・不悪口に反してはいないのか?もっと言えば、十善戒は本人・または共に努力している者がその弱さを戒め、気づかせ、正すために使われるものであって、その弱さをあげつらい嘲笑するために使われるべきでは絶対にないはずだ。

 

だが、この時はここまで細かくは考えなかった。「なんだか嫌な感じだなぁ、あのガイド…」くらいで、すぐにネイトと合流し、マジッドが待つ宿近くのコンビニへ急いだ。このずっと後に、自分がまさにこの怒ったおじさんの立場になるとは知らずに…

 

最高にあったかい宿、民宿一里木

久万高原町はけっこう小さくはない町で、大型ドラッグストアや(カロリーメイトをたくさん買った…買い過ぎた…)道の駅があった。でもなかなか心惹かれる廃墟もあったりなんかした。

 

f:id:izumislife:20161114190414j:plain

ものすごく興味を惹かれる「おこう饅頭」の建物。2階のカーテンが怖い。

 

f:id:izumislife:20161114190545j:plain

横を見ると、ボーリングのピンに「ドライブインおこう饅頭」の文字…和菓子屋さんでボーリング場でもあったってこと??

 

ちなみにこの「おこう饅頭」、100%廃墟だろって思ってたら翌日、建物内に明かりがついてたんですよ…なんだろ…すごい気になる…誰か…

 

そしてマジッドが待つコンビニの隣には…

f:id:izumislife:20161114190822j:plain

今はもうなかなか見ないタイプの古いパチンコ屋、絶賛営業中!!

 

コンビニで食料を買って、すぐ目の前の「民宿一里木」へ。ここは実はネイトがネットで「お遍路ハウス四国88」というサイトを見つけて、そこで予約してくれたのだ。なんと素泊まり2800円という激安民宿。

 

価格が安いのでちょっと心配していたのだが、ネットの口コミをみてもそんなに悪いことは書いてないし、大丈夫だろう!と予約をお願いした。実際に行ってみて…

 

お遍路中に泊まった民宿の中でも満足度がすごく高い民宿のひとつ

 

でした。民宿一里木、マジでおすすめです!!

 

施設はそんなに新しいということはない。でも宿って本当に、ご主人の性格とおもてなしの気持ちによると思うんです。細かいところまで掃除が行き届いてるか、いろんな備品が清潔に保たれているか、あとトイレが新しいものにリフォームされてあるか。トイレってけっこう「泊まる人に快適に過ごしてほしい」っていう気持ちが表れると思うから。

 

一里木のご主人は、最初に会った時から「お父さん!」と自然に呼んでしまったほど親しみやすくてあったかくて、優しいご主人でした。表から見るとそんなに大きく見えないんだけど、40年前に今のご主人のお母さまが民宿を始めてから、お遍路さんも増えて改築を繰り返したため奥にけっこう大きい宿なんです。なのに、お掃除もお料理も全部ご主人1人でされてて、本当にすごいな!と思いました。こういうことは、単に生活のためとか、お金儲けのためには絶対できない。本当にお遍路さんに対しての心があるんだなぁって思いました!

 

f:id:izumislife:20161114192613j:plain

これは翌朝、出発の時に撮った写真。お父さん、なんとポルトガル語を独学で学ばれたそうで、スペイン語がちょっとだけ話せる私が聞くとなんとなく言ってることが分かる!スペイン語ポルトガル語の話ですごく盛り上がりました!

 

まとめ

心配してたほど台風が直撃しなかった…っていうか、台風のおかげで山道行かずに済んだので(ちょっと行ったけど)逆に台風様々だったかもしれない!

 

地図見てもらったら分かると思うけど、ひわた峠に行かないんだったら正直、農祖峠と車道って距離そんなに変わらないっていうか、農祖峠でアップダウンする分逆にそっちの方が時間も体力もかかるんじゃないかっていう…

f:id:izumislife:20161114153801j:plain

分かるかな?□の部分を→↑に行くか、↑←に行くかの違い…じゃあ、舗装路の方が絶対いいよね?

 

でもこの次の日は台風一過でカラリと晴れたので、覚悟を決めて山登りしてきましたっ!その様子はまた明日…

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 内子から44番大宝寺のある久万高原町までのルートに悩むと思うんですけど、2016年10月の時点では鴇田(ひわた)峠は通行止めが解除になっているようなので(たぶん)山道が好きな方は鴇田峠が一番近いかもしれません。鴇田峠に行かない場合は、農祖峠を行く道と、国道380号→33号行く道は正直あまり時間は変わらないと思う。山道が好きなら農祖峠でいいかと(でも山道好きなら最初から鴇田峠行くか…)
  2. 農祖峠または国道行かれる方、三島神社の先からちょっとだけ山に入る遍路道がありますが、雨の日はけっこう滑るので注意してください!コンクリートの坂道に苔がびゃーっと生えてて、濡れるとチュルッチュルだよ…
  3. 久万高原町の宿は「笛ヶ滝」がきれいとの口コミで、私もそっちに泊まろうかと思ったんですが、お遍路ハウス四国88から予約できる「民宿一里木」もとっても良いお宿です!素泊まりで2800円と激安、すぐ目の前にサークルKがあるので便利です。45番に行く道も、ご主人が地図付きで詳しく教えてくれるので安心です!

 

以上!明日は山を登り~、そして山を下り~、そしてそしてついに

 

MATSUYAMA!!!

 

でゅわっ☆