四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 第34日目(10月14日) 〜雲の辺りの寺に登って下りてげっぷの巻

こんにちゃ!izumiです!

 

やってきました、最後の(大変な)山登り!なんたって標高910mですよ。四国八十八ヶ所の中で一番高い場所にあるお寺、雲辺寺に登る日です。

 

この日も同じ山に登るのにルートがたくさんありまして…どのルートを行くかということですごく苦労しました。なんでいくつもあるんだよ!1つにしてくれよルート!!

 

この日は昨日に比べて書くことがわりかし多い気がするので、サクサク行っちゃいましょう!

 

ではー行ってみよ☆

 

 

まーる三角寺しかーくー

それでは今日もさっそくGoogleマップで行程をチェックだ!

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ホテルマイルドを出て65番三角寺を打ち(5.2km)、そこから66番雲辺寺を打ち(24km)、山を下りて民宿青空屋で泊まります(5km)。シンプル!!

 

…に思えるんだけど、これが色々と大変なんですよ。まずは標高を見てみよう。

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Amazonで購入したるるぶ四国八十八ヵ所(2016年版) kindle版からなんですが、65番三角寺の標高は約350m、そこからグググッと登って66番雲辺寺は910mです。なんたって名前が「雲の辺りにある寺」だもん。

 

66番雲辺寺に登るルートもいくつかあるのですが、65番三角寺も大きく2つのルートに分かれます。

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公式地図より。右下の「ホテルマイルド」から左上の「三角寺」まで、①と②のルートがある。②の方が近そうだし、山道も少なそう…と思いルート②を選択!

 

山登りということで、この日は朝6時過ぎにホテルマイルドを出発。朝、おにぎりのお接待を頂く。ホテルマイルドさん、ありがとうございます!

 

高速道路をくぐり、まずは「太陽の家」を目指す。しかしすごいいい名前の福祉施設だよなぁ。名前から想像するに幼稚園みたいなカラフルで明るい感じの…

 

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地味(´・ω・`)!!!

 

ちょっと予想外でした。

 

太陽の家を過ぎ、公式地図を見ながら「右側に曲がる道があるんだろう」と右側を注意して歩くも全然右に入る道がない。そのうちに、さっきくぐった高速道路の方に戻ってる…おかしい!と思い来た道を引き返すと

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鋭角なV字に曲がる感じの道に「遍路道↑」のサインが。分かるかい!!

 

そしてこの山の中の舗装路がけっこう気味悪い。あんまり人が通ってない感じがするというか…

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放置されてる感じがするというか…みんなこっちの太陽の家ルートじゃなくて、もうひとつの戸川公園ルートの方行ってんのかな…?

 

まぁそれでも途中こんな景色が見えたり

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さっきまでいた「ホテルマイルド」のある四国中央市。ま、工場が多くてそんなにいい景色じゃないけど…

 

歩きやすい広い車道に出たりして…

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三角寺まであと1km!近い。でもここからちょっと先、動物のう○ちの臭いがずっとして辛かった…

 

8時過ぎ、65番三角寺に到着~!

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境内までちょっと長い階段があるよ。でももうこの頃の歩き遍路にとっては屁のカッパだよ。

 

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三角寺の手水舎の龍。かっきゅいー!!次のお遍路では手水舎の龍コレクションを必ずすることをここに誓うものである(するとしたら車)。

 

三角寺も山寺だけあってけっこう広くて、見るものもそこそこあるお寺でした。

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大きいお地蔵さんってなかなか見ないからちょっと違和感…頭デカいな…

 

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同行二人御詠歌。「まさかぁ!」と思って始めたお遍路も、怖い時は自然と「お大師様…助けて(´;ω;`)」となるから不思議。まぁ「困ったときの神様仏様お大師様頼み」なんだけど…スミマセン…

 

境内で外国人の人に声をかけたらちょうどスペインから来てる人で(スペインに巡礼の旅があるせいか、お遍路に来てるスペイン人多いです)記念撮影!

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私ちょっと顔がむくんでる…スペイン人のアントニオ、ノジュカー(野宿の人)です。1人で世界を放浪してるらしい。すげーなぁオイ。

 

赤のお寺、椿堂

さて、三角寺を後にし、ついについに最後(とこの時は思っていた)の山登り、雲辺寺に向かいます。

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いきなりこんな道。でもしばらくは平坦な道を行く。三角寺で会ったアントニオが猿を見たらしく、カロリーメイトをビビりながら食べました…

 

途中こんな石碑が立ってたり

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ごめん、この石碑の説明見ても全然分かんなかった…何?茶店の跡?え?

 

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土佐街道と遍路道の合流地点でその昔はにぎやかだったらしい。私が通った時はシーーーンとしてたよ…

 

初めて見る緑の遍路道サインがあったり

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自転車遍路の人のためのサイン初めて見た!歩き遍路とは道が違うから普段は見ないのかもね。「遍路とおもてなしのネットワーク」というNPO法人が貼ってくれてるらしいです。ありがたや~♡

 

途中の看板で道を確認したり

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まだあと29kmもある!…って思ったけど、私のガイドブックには三角寺から雲辺寺まで24kmって書いてあったんだけどな。謎だ。

 

と、道になんか無料お遍路さん休憩所的スポットがあったので覗いてみることにした。

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壁にこんな教訓的なものが…最後の「人生は神の演劇、その主役は己自身である」ってのがなんか…暇を持て余した神々の遊び??

 

覗いてビクッとした…休憩所のテーブルの奥に…誰かいる…!??

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誰…???

 

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え、めっちゃ怖い…!!!…なんで裏ピース…

 

この人形のせいでここに座って休憩できなかった。裏ピースのおじさんと2人きりなんて嫌だ…どんな神様の人生劇場だよ…

 

その後も鶴と亀の植木のあるお宅を見たり

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鶴の目怖い…「オラオラ~お前らもっと引っ張らんかい~!」亀2匹「ひぃぃ~~」…神の人生劇場。

 

宙に浮いた祠を見たり

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初めて見た、宙に浮いた祠…祭りの飾りかな?

 

10時半、別格霊場椿堂に到着!

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けっこう小さめのお寺。別格だからね…

 

ここのお寺は実は参拝する気なくて、ただ三角寺でトイレに行かなかったので膀胱がエマージェンシーだったので寄ったのです…椿堂さんごめんなさい。ただせっかく来たのでちょっと中を見ていくことにしました。三角寺で会ったスペイン人遍路アントニオもオススメしてたし(前日この椿堂で泊まったらしい)

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別格霊場でも催眠にかかった小坊主が案内…というか誰か黒目を描いてあげてください。

 

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弘法大師が突き立てたら水は湧くわ椿は咲くわ…キリスト並にすごい。「コーボーダイシ・スーパースター」ってミュージカルができてもいいと思う。

 

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奥にある木が弘法大師が杖で咲かせた椿らしい。手前は「おさわり大師」…エロいことを想像するお前の頭がエロいんじゃあ~!と頭の中で喝が入ります。

 

f:id:izumislife:20161203225817j:plain真っ赤な火伏不動尊。ここまで赤いお不動様も珍しい。やっぱりお不動様が好き…Vシネ系のお顔立ちがたまらないのです。

 

雲辺寺へのルート解説

ここから雲辺寺まで行くのには3つのルートがあります。少し時間を割いてルート説明を…分かりづらいけど、ついてきてね!まずはこちらの公式地図をご覧ください。

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右上の「椿堂→」と書かれたところから左へ進みます。3つのルートはこちらで色分けして線を描きました。①番「曼陀峠道(黄色)」、②番「佐野道(緑)」、③番「境目峠道(青)」です…複雑でしょう??こんな読みづらい地図を見ながら一人でルートを決めないといけないんですよ、遍路は…(´・ω・`)むずい…

 

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そしてこれが次のページの、上の地図から続く地図…方向が変わってるの分かりますか?へんろみち保存協力会の公式地図は、ページ毎に方角や尺度が変わるのでひっっっっじょーーーーーに読みづらいです!!!早く遍路地図の公式アプリ出してほしい~…

 

なのでこちらで2つの地図を合わせました。それがこちら↓

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こんな感じです。この数日前からどのルートで行くのが一番いいのか迷っていたんですが、いろんな先人のブログを見ると、②番の佐野道は最後の山道が非常にきついと書いてあったので避けたいな…と思っていたんですね。公式地図にも「頂上車道までは標高差約400mの登り坂」って書いてあるし。

 

前日66番を打ったネイト氏に前日メッセージでどのルートを取ったか聞いたところ「距離が短いから佐野道にした」とのこと。

 

「But the climb is no joke, much more challenging (albeit shorter) than 60」

(でも登りは半端なかったよ、60番より距離は短いけど、めちゃ辛い)

 

曼陀峠か佐野道かで迷っていた私は(境目峠道は距離が長いのでパス)それを聞いて、曼陀峠の方が佐野道より距離が長い=佐野道ほど勾配はきつくない、と思い曼陀峠道で行くことにしました。

 

宿が…ない!!

椿堂から曼荼峠道の入り口まで、しばらくなだらかな上り坂が続きます。歩きながら翌日の宿をまだ予約してないことに気がつき、元々計画を立てた時に目をつけていた丸亀プラザホテルに電話。

 

ちなみに遍路を始めてからこの日まで、基本は前日の夜に翌日の宿に電話して予約を取るスタイルでやってきていました。あまり何日も先の予約を取ってしまうと計画に変更があった時に困るし、今までそれで特に宿が取れないことがなかったからです(1回だけ22日目にどこの宿に電話しても部屋がないことがあり、結局40番観自在寺の宿坊に泊まったのですが、後から分かったことにはその日有名なJAZZミュージシャンが集まるコンサートがあり、関係者と観客で周辺の宿が埋まってたみたいです)

 

ところが、丸亀プラザホテルは満室とのこと…困ったな。2番目に目星をつけていたアルファーワン丸亀に電話するも満室。ちょっと予算外だがアパホテル丸亀に電話するも満室…どどどどーゆーことだっっ!!

 

次の日の計画上どうしても丸亀駅近くに宿を取りたかったのだが、仕方がないので善通寺近く(丸亀駅より手前)でいくつか電話してみるも空き部屋ゼロ。(弘法大師の生誕地、75番善通寺の超人気宿坊にダメ元で電話してみるも、もちろん部屋なんてあるわけない。)自分の中では、ビジネスホテル>ゲストハウス>旅館・民宿の順番なので、公式地図に載っている善通寺近くのゲストハウス「ミカサスカサ」(Pulp Fiction!)に電話するも空き部屋なし…マジかよ…

 

そこで、公式地図には載ってないがネットで出てきた丸亀駅前のゲストハウス「ウェルかめ」(ダジャレ!)に電話してみた。すると

 

「残念ながらお部屋は満室なんですけど、みんながご飯をたべるような畳部屋の共用スペースがあって、そこに夜お布団を敷いて寝るのでOKであれば泊まれますけど…」と言う。マジか…でもそこだと2500円。安い。1日くらい仕方ない!しかも「その日の宿泊客はすべて女性」と言うので(そんな事あるんだ…でもそれなら安心)と思いながら、丸亀ゲストハウス・ウェルかめ(言うたびに笑ってしまう)を予約した。

 

10月に入ってお遍路さんも多くなってきたし、それに加えて秋の行楽シーズン。週末の宿取りは早めにしておかないと…!!と思いました。でもこの後も宿取りで色々苦労します。それはまた後のお話…

 

曼陀峠…ムリ!

椿堂から歩くこと1時間弱、曼陀峠の入り口に来た。

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左に行くと「曼陀峠」、直進すると「境目峠、佐野道」。ちなみに「民宿岡田」で泊まると無条件で佐野道を行くことになります。65番三角寺の納経所でルートの相談をした時に「ほとんどの人は岡田屋さんに泊まっていくから、佐野道を行ってるみたいですよ」と言われた…その忠告を聞いていればな…

 

しばらく行くとこんな標石が

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え…どっち?何?右に行くと奥之院?金毘羅道?左の側面になんか「雲遍寺」って見えるけどなんて書いてあるのか読めん!!

 

とまどいながら左に行ってみる…

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あ…へんろ道の標石あった。じゃあこっちなんだよな…しかし「うんこ」って書いてある気がしないでもない…うんこ道じゃないよな…

 

その先も特に「遍路道→」とかのサインもカードもない道が続く…

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これ…合ってる…??

 

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動画からキャプチャー。全然「遍路道→」の目印がない!不安すぎ!!

 

めちゃめちゃ不安になりながらも、分かれ道のない1本道だったので間違うはずはない、と勇気を出して進む…が、道はどんどん狭くなるし、草も木もボーボーだし、ついに道全体に蜘蛛の巣が張ってるとこに来て…

 

 

 

もうやっぱここ無理!!帰る!!(´;ω;`)

 

 

 

と元来た道へ戻りました…佐野道を行こう。勾配がきつくても、三角寺のお坊さんが言ってたようにほとんどの人が通る道の方がいい。だって少なくとも蜘蛛の巣は張ってないだろうから!!!

 

教訓:怖いのは心臓破りの坂よりも虫

 

もう終わってお願い…

元の車道に戻り直進する。車道はやっぱりいいよ~安心するよ~(´;ω;`)

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雲辺寺まであと9km!もうここまで来たら、行くしかない!!

 

この日はあまり心躍る廃墟はなかったが、ここに来てすごいのが一つ。

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こ、これは…「少年ジャンプ」のフォントを丸パクリのお好み焼き屋廃墟!そのネーミングと言い色使いといい「お好み焼き」の手描き感といい、元オーナーはよく言えば「少年の心を持った」、普通に言うと「世間が分かってないバカ」なのだろうと推測。ご愁傷さまです。

 

そしてこの廃墟ジャンプの向かいに、おそらくこの道を通るお遍路の99%が驚きとともに写真を撮るであろう例のやつがあった。

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素泊まりバス!!!

 

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中をちょっと覗いてみる…怖い、怖すぎる!90年代のアラスカで、森に放置されたバスの中で青年が1人餓死して死んだ話を思い出した。詳しくは「into the wild」という映画を見てください。

 

今ネットで調べて分かった驚愕の事実。この素泊まりバス、当然お遍路さんに無料でお接待されている善根宿なのだろうと思っていたら(だってこの外見ですよ?)なんと1泊2000円だそうです…たっか!!(# ゚Д゚)

 

詳細はこちらに載ってますが、「客室数2室 (シングル2室のうち、ベッドタイプ1、布団タイプ1)」って明らかにおかしくない??これ、このHPだけ見て予約した人が実物見たら明らかに怒って帰るレベル…っていうかこんな山の中で帰るに帰れないし、もう民宿ビーチ並の遍路トラップですわ…

 

しかも、もうひとつ先人のブログで発見したのですが↓


1泊2000円は「相部屋2名になっても良い方」で、2名で泊まると1人1500円だけど、1名のみで宿泊希望の場合は2500円らしい…みみっちい!!こんなおんぼろバスで民宿とかゲストハウス並みの料金取ろうってとこからしてみみっちいのに、何その細かすぎる料金設定!やることやらないのに金だけ取りたい魂胆丸見え!!し・か・も・

 

「食事処バス前にあり」とか「夕食は17:00~22:00の間、バス宿前の『お好み焼きジャンプ』をご利用ください」とか、やたら向かいの「お好み焼きジャンプ」を推してくるなと思ったら…

 

オーナーが一緒!!!(つまりお好み焼きジャンプのオーナーが素泊まりバスも経営)

 

うわ…絶対泊まりたくないよー。ってか、オーナーがどういう男かもう大体想像つくよー。奥さん、ご苦労さまです。

 

そんな恐怖のバスを後にして、まずは境目トンネルへ。

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全長855m、けっこう長い。

 

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ちょっと暗いけど、まっすぐ進むと「大歩危(おおぼけ)」「小歩危(こぼけ)」に行くらしい。4年前の青春18きっぷの旅で通ったよ~。

 

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お食事処「水車」。高知の「ドライブイン水車」は廃業してたけど、こっちの水車はまだまだ営業中…っていうか、今Googleで見たらここの「水車」って結婚式場って書いてあるんだけど??マジか!ここでかぁ…

 

そして民宿岡田に到着。

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泊まるわけではないですが、目印として。先人のブログで、ここから雲辺寺まで2時間弱とあった。ちなみにここまではなだらかな上り坂が続くだけで、全くきついことはありません。問題はここから!

 

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民宿岡田から10分ほどで遍路道の入り口に…ついに、最後(だと思っていた)の山登りに向かいます!

 

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まずちょっとだけ坂を上る。

 

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こんな遍路道サイン見たことねぇ!あ、新しいずら…オラ好きずら。

 

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こっから本格的に山登り!たった3.5kmなのにめちゃめちゃ辛かった…というか始まりのこの坂がもうすでに見ての通り急勾配。

 

ここから40分くらい、ずっと急勾配の坂を登ります。もうずっと心臓バクバク。汗ダラダラ…何度やってもこの遍路ころがしはきつい。

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基本ずっと登ってるので写真はないんだけど、なんで急勾配の坂って写真に撮ってもその傾斜が伝わりづらいんだろう…これ一応、自分じゃ「マジかよ!」って(登ってきた)坂なんです。

 

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途中で逆打ちの女性2人(50代くらい)に会い「あと30分くらいよ~頑張って!」と言われ、30分か…と、知りたくなかったような、知っておいてよかったような気持ちになった。

 

ずっと続く急勾配の坂に「も、もう勘弁してッ…!」と願いながら足を進ませること40分、ついに心臓破りの山道を抜けました!!

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この時の嬉しさったら…なんたって「最後の山登りだ」と勘違いしていたんですからね…(「最後の大きな山登り」だっただけで、小さな山登りはこの後も毎日のように続くのでした)

 

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いよいよお寺が近くなってきた感じがあるゾ!!

 

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舗装路から少しだけ山道に入ったりしながら…

 

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雲辺寺の夫婦杉の前を通ったりして…

 

午後2時、ついに66番雲辺寺(うんべんじ)に到着!

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この笑顔!この山さえ登ればもう辛い山登りはないと思ってたので、本当に嬉しかったです(そんなことなかったけど)!

 

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見上げる雲辺寺

 

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雲辺寺の本堂。のれん(?)がかっこいい!

 

この雲辺寺には「おたのみなす」というものがありまして…

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この輪っかをくぐって~(ケツ御免!)

 

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向こう側のナスの上に座ってお願い事をすると願いが叶うそうですゾ!やぷ!

 

飽きない五百羅漢像

無事に雲辺寺を打ち終わり、ルンルン気分で山を下りようとすると…

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ひぃぃっ……ななな、なんだこれはっっ!!!

 

とここで思い出した。この日の朝、65番三角寺で会ったスペイン人遍路のアントニオ(逆打ちです)がなんか66番にすごい面白い石像がたくさんあって、自分はそれを全部見るのに1~2時間かかったとか…これのことか…??

 

急いでスマホKindle版ガイドブックを見ると、これは「五百羅漢像」といって釈迦の弟子達の姿らしい。弟子なのでまだ悟りを開いた存在ではなく、人間らしい様々な喜怒哀楽の表情をしているという。ふむふむ…さっそく見ていこう。

 

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くっ…なんだこれは…最初からこちらに大喜利を求めてくるような、このポージングと表情ときたらどうだっ…!!!

 

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この一人一人の髪型とか持ってる小物とか…ずっと見たくなる。一人一人にセリフつけたくなる!!BOKETEでやってほしい!!

 

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なぜか羅漢が持つ楽器の琵琶に熊手が括りつけてある!なぜ?何の為に??そして熊手を持ちながらその飄々とした表情ヤメテクレ!!

 

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この他にもツッコミどころが満載すぎて…

 

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もうイチイチ見てたら本当に2~3時間かかりそうだったので…

 

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惜しみながらこの五百羅漢像を後にしました。誰か一体一体を写真にとってタイトルをつけてHPにアップしてほしい。大喜利うまい人!

 

ついに讃岐の国へ!

さて、五百羅漢像を後にして約10分…

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来た!!讃岐の国香川県、最後の一国「涅槃の道場」!!

 

ついに…ついにここまで来たかぁ(´;ω;`)ウゥゥ

 

でもほんとはもっと「境界線!」みたいな「この線越えたら香川!」的な線を想像していたんですが、結局そんな線はなく…

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こんな山道を下っている途中にどっかでふいと越えてしまっていたらしい。まいっか!

 

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このチベット仏教っぽいカラフルな旗、けっこうあちこちのお寺近くの遍路道で見ました。誰だー誰がやってるんだー?

 

ここからどんどん、どんどん下ります。考えてみたら、標高910mの山を行きは20数kmかけて登ったのに(最後の3kmだけものすごくきつかったけど)、ほぼ山を下りきったところにある民宿青空屋までたった5kmですもんね。こりゃー逆打ちの人は大変だわ。逆打ちやらなくて本当によかったぁ…

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こんな初歩的なこと、今更教えられんでも…!と思ったが、よく考えたら逆打ちの人にしてみればまだまだ遍路始めたばかりで新鮮なのかもしれない。

 

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そうそう、丁石ほんとにけっこう便利なんですよ。あとどれくらいとか、どれだけ歩いたかとか分かるので。でも昔の人って109mをどうやって測ったんだろう?紐??

 

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山を下りる途中で見えた観音寺市と瀬戸内海。9月に始めた頃は暑いし雨降るし台風来るし、辛いことばかりだったけど、終わりに近づくにつれ秋の天候と空を楽しめるようになって本当に良かったです!

 

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遍路道の途中によくある「遍路俳句」。ほんとに歩くだけで功徳を積んでるのかなぁ…という気はするけど。

 

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こういう「光系」メッセージも多い。「遍路をやれば何かが変わる!」と思ってチャレンジする人がけっこういるんだろうなぁと思う。…あんまり変わりませんよ(コラ!)。

 

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今夜の宿、青空屋までもう400m!やった!しかしここだけなんか情報過多!

 

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雲辺寺のある山を見上げる。あそこの頂上にさっきまでいたんだよなぁ!やった!やったよ~!!(とこの時は思っていた。何度も繰り返すが最後の山登りだと勘違いしていたので)

 

最高の宿「青空屋」とロングげっぷ

そして午後4時15分、民宿青空屋に到着!!

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完走したマラソンランナーのように両手を上げて「やったー!」と言いながら入って行って、ちょうど私のすぐ前に到着していたお客さんにビックリされた。すみません…

 

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これがお部屋。久しぶりの和室だけど、青空屋はネットの口コミがとっても良くて清潔綺麗というのは分かっていたので全く心配してなかった。お部屋に飾ってあった絵は懐かしの大岐海岸

 

そうなんです。この青空屋、おそらくどの遍路ブログを見ても悪い評価を書いているものが見当たらないと思います。それくらい遍路宿の中でもトップクラスに満足度の高い宿なんです。清潔度、食事、値段、そして接客、どれをとっても素晴らしい!

 

その中でも私が「すごいなー」と思ったのは、外の洗濯機と乾燥機(どちらも無料、洗剤も置いてある)の前にちょっとした休憩コーナーがあるんですけど(ソファとテーブル)そこでずっと「綾戸智恵」のジャズCDを薄く流してあるんですよ!!いや、どんだけおもてなすんだと。めちゃめちゃ気持ちいいじゃないかと。もうほんと、素晴らしいの一言です。

 

そしてお食事もまぁ豪華!

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民宿の食事といえばお刺身!食前酒までついてます。

 

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天ぷら。いつもコンビニ飯なので、この日は雲辺寺を打った自分へのちょっとしたご褒美です!(まぁ周りにコンビニがないのでここでは必然的に食事付きになっちゃうんだけど)

 

そして、たぶんこれが青空屋の一番の売り!

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イノシシ肉のハンバーグ!

 

どれもめちゃめちゃ美味しかったです。いやー最高!

 

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食事するところはこんな感じ。広くて綺麗!

 

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一緒に泊まったお遍路さんたち。奥のお2人は車遍路のご夫婦で、手前左のおじいちゃんは私と同じく順打ちの歩き遍路さんです。

 

他の宿泊客の方たちと話ながら夕食を食べてたんですけど、車遍路のご夫婦の旦那さんがけっこう話好き…っていうか自慢好きで(おじちゃん遍路にありがち)車遍路をされる前に1人で3回歩き遍路をされたそうです。

 

それで私が「へぇー!3回もされたんですかぁ~すごいですねー!」と大げさに驚いてやると(性悪ですいません…いや本当にすごいとは思いましたよ?)ますます鼻高々になり、隣のおじいちゃん(ゲーハーの方)にやや上から目線で「歩き遍路は初めてですか?」と尋ねた。するとそれまで車遍路の親父の自慢話を黙って聞いていたゲーハーじいちゃんは一言

 

「いえ、これが5回目なんです」

 

かっけーーーー!!!最高の返しww

 

車遍路の親父はちょっとタジッとなって「え、そうなんですか。なんだ、私より2回も多いじゃないですか。すごいな…失礼ですがお年は?」「75なんです」「えぇ!私73だ、私より2歳も年上で。いや、お見逸れしました。」とここに完全なる白旗を上げたのである。

 

よく考えたら歩き遍路3回も十分すごいんだけど、その時はその返しに「めっちゃかっけー!」となり、ゲーハーおじいちゃんに色々と質問してみた。おじいちゃんもちょっと気分が良くなったのか、さっきまでは静かに追加注文した瓶ビールと食事を楽しんでいたのだが、私の質問に饒舌に答えるようになっていった。ところが、ゲーハーおじいちゃんがべらべらと喋っていたその時!

 

 

グフッという音が聞こえたかと思うと、おじいちゃんの口がぽわんと開き、そこから「ごーーー…」という音とともに流れ出る空気…これは…げっぷだ。しかも長い…まだ続いている(ごーーー)…これはもう出てるんじゃない。出してる。この機会にもう全部出そうとしてるんだ…!!

 

 

時間にして数秒でしょうか…話を聞いていた3人は口を開けたままげっぷを出し切るゲーハーじいちゃんをじっと見つめ、最後の空気まで出し切ったゲーハーじいちゃんはその後何事もなかったかのようにまた話を続けたのでした。おしまい。

 

まとめ

あのげっぷを出し切るおじいちゃんと、それをじっと見つめる3人の図を、うまく言葉で言い表すことができたでしょうか…いまだかつて、あんなに長いげっぷは聞いたことがありませんでした。永遠にも感じられたあの数秒間のあいだ、私の目はなぜかじっとゲーハーおじいちゃんの口元に固定され、頭の中でぼうっと「げっぷを出すときって…口元が丸くなるんだな」と思ったのを覚えています。そんな…夜でした…

 

これから歩き遍路に出られる方のための注意点

  1. 65番三角寺へ「太陽の家」ルートで行かれる方、太陽の家を過ぎて50mくらいのところで右後ろを見てください。遍路道はV字に折れ曲がった右後ろの道です。それを逃すとどんどん高速道路の方に戻っちゃうよ。
  2. 別格霊場椿堂」は66番に行く途中必ず通ると思うのですが、まあまあ見どころあります。おさわり大師と真っ赤なお不動さんはけっこう良い。と思う。
  3. 椿堂を過ぎてから雲辺寺に行くまでの3つのルート(佐野道、曼陀峠、境目峠)ですが、私は一番楽な道を行こうとして曼陀峠に行って失敗しました。たぶんほとんどの人は民宿岡田を経て佐野道を行ってると思います。なので曼陀峠道の荒廃ぶりが半端なかったです。草・虫・蛇が苦手な人は、急勾配で心臓には負担があるけど皆が行ってる佐野道を行く方が無難…と私は思う。よ。
  4. 民宿青空屋、オススメです。マジでマジでオススメです。泊まれなかった人は残念!私のアメリカ人遍路友達ネイト氏いわく、67番近くの「民宿おおひら」もけっこう良かったらしいです。

 

よーし!書きたかったげっぷの話も書けたし!満足マンゾク(*´ω`*)

 

翌日もまぁいろんなことがありました。やばい、明日のブログも最長ブログになりそうな悪寒。ということで明日は「お寺の納経所で団体ガイドと大喧嘩」「思いがけずに捨身ヶ嶽でお勤め参加」の2本立てでお送りしたいと思います!

 

ではでは☆