四国歩き遍路 女一人旅 in 2016

1978年生まれの38歳、独身。ソウル→バルセロナ在住を経て現在日本に帰国中。2016年9月から念願だったお遍路さんに行ってまいります!うるう年ですが初挑戦なので順打ちで行います。

四国歩き遍路 納経所問題 ~団体ガイドとの仁義なき戦い

にゃす!izumiです!

 

四国八十八ヶ所を回る際に、何かと問題になるこの納経所問題。私が行ったのは9月9日~10月20日までだったので最初の頃は残暑厳しく、あまりお遍路さんもいなかったので問題なかったのですが、10月に入ってからぐっとお遍路さん(特にバス団体遍路)が増えて、納経所が混みだすことが多々ありました。

 

そして35日目の10月15日、秋のしかも土曜日の行楽日和、お遍路さんでごった返す納経所でとても嫌な思いをしたので、その体験を踏まえて個人的に思うことを書いていきたいと思います。

 

これから歩き遍路に出られる方で、もし納経所で嫌な団体ガイドに出会ってしまったら、こう対処したらいいのではないか…という提案ですので参考にしてみてください!(; ・`д・´) ウス!

 

私が会った嫌な団体ガイド、その①

歩き遍路日記にも詳しく書いたのですが↓

arukihenro.hatenablog.com

 

44番大宝寺の納経所で、納経所の方(中年女性)と団体ガイド(2人いるうちの1人、少し太め)が談話していたのですが、その内容が

 

「先日、私が(団体ガイド)納経所で並んでいたら、中年男性が自分は個人遍路なのだから先に通せと言ってきた。自分が先に並んでいたのだからダメだというと、すごい剣幕で怒り出した。お遍路のくせに怒るなんてお遍路失格だ。もう一度、1番からやり直すべき」というもの。まあ冗談っぽく「はーい遍路失格~!もっかい1番からやり直しぃ!みたいなwww」という口調でしたが。

 

なぜかというと、お遍路には守るべき「十善戒」と呼ばれるものがあって、その中に「不瞋恚(ふしんに)=怒りを抱いてはいけない」というものがあるのです。なので歩き遍路が団体ガイドに対して怒ると、ガイドはその揚げ足を取って「遍路失格!もう一度やり直し!ww」と言って遍路をやり込めるという姑息な手段を使ってくるのです。

 

この時は私に対して言われていることではなく、隣の会話を聞いて嫌な気持ちになっただけだったので、何も言わずに納経所を出ました。

 

私が会った嫌なガイド、その②

これも遍路日記に詳しく書いたので、できればこちらを読んでください↓

arukihenro.hatenablog.com

 

時間がない方のために簡単に何があったのか説明すると、秋の行楽日和の土曜、お遍路さんでごった返す納経所で、私の前のおじさんの納経が終わったので私が前に進み納経をしていたら、そのおじさんが戻ってきて「なぜ横入りをするのか?自分は団体ガイドでまだまだ納経帳がたくさん残っている。納経帳を取りに行っただけで自分の順番が終わったわけではないのに横入りするのはやめろ」と言ってきて

 

もちろん私は「あなたが団体ガイドだって知らなかったし、知りようもないし、一度列を離れたのだから私の順番だと思うのは当然だ」ということを反論したんです。

 

それでもオッサンが何だかんだ言ってくるので、最後に「だったら背中に『私は団体ガイドです。納経帳がたくさんあるので、私の後ろには並ばないで下さい』とでも書いとけばどうですか?」とピシャリと言って立ち去ったのです。

 

次のお寺に行く間、少し言い過ぎたかなと反省していたところ、次のお寺の納経所でもまた鉢合わせしたのでその場で

 

「先程はきつい言い方をしてすみません。5時までに73番まで行かなきゃいけなかったので(時間がなくて)焦ってたんです」と謝った。するとオッサンはにやにやしながら

 

「あの後、あそこにいたお遍路さんたちと言ってたんですよ~。せっかく71番まで来たのに、もったいないねって」

 

と言われ、なんのことか分からなかったが嫌なことを言われたのは確かな気がしてすぐにその場を立ち去った。後からよく考えてみると、結局44番の納経所でぽっちゃり女性ガイドが言っていた

 

「はい!怒ったからお遍路さん失格~!今までのお遍路は全部パア!やり直し~!www」 

 

と同じことを意味しているのだと分かった。というお話です。

 

納経所でのトラブル対策

もちろん全ての団体ガイドがこのような嫌な人ばかりではありません。というか良い人の方が多い、もちろん。たくさんの納経帳や掛け軸を持っているので、個人遍路が後から入ってきても「お先にどうぞ」と声をかけてくれたり、後は団体対応をしている納経所の方が「こちら(個人遍路)を先にやっちゃいますね」と個人遍路の分をささっとやってくれる場合がほとんどです。

 

ただし、納経所が混んでいる時は個人遍路ばかりを優先できない事情があるのも確か。混んでくると裏からヘルプの人がワラワラと現れてくる場合もありますが、どうしても長蛇の列になってしまうこともあります。

 

なので一番いいのは人があまりいない時に行くこと。これに尽きます。なるべく繁忙期を避ける。春と秋の行楽日和の土日祝日はどうしても混みます。そうすると納経所の人もイライラ、並ぶ人もイライラ、団体ガイドもイライラでトラブルが起きやすい。

 

とはいえ、やっぱり繁忙期を避けるのは難しい場合もある。春や秋のお寺は確かに美しいし、40~60日毎日歩く遍路は土日祝日だって休めません。なので二番目のコツとしては、繁忙期の土日祝日は余裕をもってプランを組むこと。納経所で30分待つことも想定してプランを組むと、待つのもイライラしません。

 

三番目のコツは、これは誰しもがやっていると思いますが、お寺に着いて団体遍路のバスが到着するのが見えたらまず先に納経所へ直行する。本来は本堂、大師堂でちゃんと納経してから御朱印をもらうのがルールですが、そこは柔軟に。お大師様だってきっと許してくれます(たぶん)。

 

あまり目新しい対策はないですが、現段階で考えられる対策としてはこれくらいしかないかなぁ…誰か「他にもこれもあるよ!」って方がいたら教えてください。「もうズバリ納経をしないで回る!」っての以外で笑。よろしくお願いします。

 

納経所で嫌な団体ガイドに当たってしまったら

最後に、これが一番書きたかったことなんですが、もしもあなたも私のように嫌な団体ガイドとトラブルになってしまったら…

 

例えば、横入りする気はなかったのに、窓口が空いたので並んだら団体ガイドから「横入りするな」と言われたり、もしくはほぼ同じタイミングで来たのに団体ガイドが少し先に来たせいで(そして納経所の人も気を利かさず個人遍路を先にささっとやってくれる気配もなく)ものすごく待たされて

 

どうにも理不尽で納得が行かない気になったとき

 

そういう時はほとんどの人が「これも修行だ」と我慢すると思います。

 

果たしてそうでしょうか?本当に我慢することが修行なのでしょうか?

 

理不尽なことを我慢するのが修行なのでしょうか?何でもかんでも我慢して黙っているのが修行になるのでしょうか?

 

その場のトラブルを避けるために黙っている。「仕方ない」と諦める。後で家族や友達、同じ個人遍路に愚痴る…それが本当に修行なんだろうか?自分を高めることになっているのだろうか?

 

私は「切磋琢磨」という言葉が好きです。トラブルを避けて、自分の思うこと、意見を相手に表明することを避けていては、いつまでたっても成長しないと思います。嫌なことに遭遇して、自分を振り返り、相手の立場で物事を考え、痛い苦しい思いをして人間は成長していくものではないでしょうか?

 

理不尽だ、おかしい、間違っていると思うことを言わずに我慢するのは「忍耐」とは違います。それは単に「逃げている」だけです。「忍耐」とは、どんなに辛く苦しいことでも「これが正しい」ということを貫き通すこと。自分の成長のために苦しい思いに耐えることです。

 

もちろん、世の中の理不尽なことすべてに正義を突き付けろ!と言っているわけではありません。納経所で嫌なガイドに会っても「変な人…」くらいに思えれば、それは「君子危うきに近寄らず」ということもあるでしょう。自分の問題でなければ首を突っ込む必要はない。

 

でも、自分の中で「どうにも理不尽だ」「それはおかしいぞ」「間違っているぞ」と思った時…それはもう(もしそれが目の前で起こっている他人の問題だとしても)あなたの問題になっているのです。声をあげるべきです。勇気を出して。

 

と少なくとも私は思います。切磋琢磨。すべてのトラブルに失敗はなし。そこから学べば少なくとも今よりちょっと成長した自分になれます。

 

 

と、これを踏まえて!!

 

 

団体ガイドの一番理不尽な点ってもちろん

 

1人で数十人分並んでるってことなんですよ。一番っていうか、それだけなんですよ、実は。

 

本来なら自分の納経帳は自分で(ちゃんと本堂→大師堂でお経を読んでから)納経してもらうべき。それをしてない点でもうズルだし。個人遍路に「十善戒がどうの」とか言う権利ないし。だったら団体遍路も1人1人並ばせろっちゅーの。

 

もし団体遍路数十人がワーッと納経所に並んだら(それはそれで色々問題が起こるのかもしれないけど)その数十人の間々に個人遍路が入り込むことだって全然ある…っていうか全く入らない方が珍しいだろうし。だったら団体ガイドが数十人分の納経帳やってもらってる間にもちょいちょい個人遍路の納経もやってくれよって話で。

 

これを、感情的にならずに言う。感情的になるとガイドに「十善戒守れてない~はい遍路失格~ケケケケ!」って揚げ足取られますからね。ほんと、河童みたいなやつらなんで。私が会ったガイドは見た目完璧タヌキだったけど。

 

 

例えば「(私は別にどっちでもいいんだけど、でも冷静に考えると)1人で数十人分並んでるわけだから、もしその数十人と私が同じタイミングで来てたら私は絶対その間のどこかに並んでたわけですよね。だからどこかで間に挟んでもらってもいいと思うんだけどな(まあどっちでもいいけど)」的な感じとか(団体ガイドがずっと前からいた場合は明らかにこの言い方は使えない)

 

 

もっとひどいガイドがいた場合は「(まあ私的には別にどっちでもいいんだけど、細かく言うならば)本来なら本堂と大師堂でお経を読んでから納経するのが規則なのに、今たぶん団体の方たちってお経読んでらっしゃるでしょう?その間にあなたが代表して納経してもらってる…ま、細かく言うのもなんだけど、本来なら(強調して)1人1人が自分の納経帳を持って並ばなければいけないわけで…本来通りちゃんとお経を読んだ後に自分の納経帳持って並んでる個人遍路に対してもう少し気配りがあってもいいと思いますけどねぇ…(ま、どっちでもいいけど)」的言い方とか

 

 

 

ちなみに()内の青字部分がミソです。別に私的にはあなたがそうしたところで何の損害もないけどねー、って感じで言わないと感情的になっちゃうんで。だから本当に急いでる時は、やり込めようとか思わないで素直に「時間がないので、先にしてもらったらダメですか?」ってダメ元で頼んだ方がいいと思います。ダメ元でね。

 

あと、どうしても感情的になってしまって、ガイドから「十善戒守れてないですね~ケケケ!」ってやられた場合は、最終手段として

 

「あなたの方こそ、まだお経が済んでいない数十人分の遍路の代わりに並ぶという規則に反したことをしていますよね?団体さんまだお経読み終わってないですよね?しかも本来は自分の分は自分で並んで貰うのが普通ですよね?人の十善戒を指摘している場合ではないでしょう?」

 

と言い返してやりましょう!!ま、これは最終手段ね。攻撃に対する攻撃だから、あんまり後でいい思いはしないと思うけど…でも言われっぱなしよりはマシと思う!(でも納経所のお坊さんも団体ガイドに加担してるわけだから「スイマセン…」ってなると思うけどね)

 

っていうか、もっと言ってしまえば「十善戒守れなかったからって、これまでの遍路効果(??)がなくなるとか、また遍路を1番からやり直さなければいけないなんてルールはどこにも書いてない」し、もっともっと言えば

 

 

 

 

たぶん皆、部屋で蚊とか殺してるし、十善戒の第一番である不殺生なんて全然守れてないけどな。(ってか肉食してる時点で厳密に言うと殺生してるしな)

 

というわけなので、団体ガイドの「十善戒脅し」に負けないようにしましょう!!

 

 

番外編:納経所で態度の悪い人に当たってしまったら

私が嫌な思いをしたのは団体ガイドだけだったんですが、先人のブログやお遍路中に会った他のお遍路さんからは、けっこう「納経所の人の態度が悪くて嫌な思いをした」という声を聞きました。

 

でも私は実は全く嫌な思いをしなかったんです。確かに冷たい人はいたけど、でも優しい人もいたしなぁ。まあ9割は事務的な感じです。仕事だしね。しかも毎日毎日すんごい人来るし。仕方ないよね。

 

たぶん私は納経所の人にあまり、こう「サービス感」を期待してなかったんだと思います。だって…お寺だしね。役所とか病院とか寺とかって、だいたいそうでしょ。空港の出入国とかも。こっちは「客」じゃないよ。「処理の対象」って感じ?うん。

 

元からそういう対応だろうと思っていたので、冷たい対応をされても全然驚かない。むしろたまに優しい人がいると「うわ~優しい~~♡」と感動してました(50番の繁多寺の眼鏡かけた若い納経所の男性の方とかね。惚れてまうやろーーー!!ってなったわ。)

 

なので、基本的な期待感を下げた方がいいかもです。

 

納経所の人の対応は塩が基本!!

(塩対応=冷たい対応)

 

と思っとけば没問題!ま、でも「これはあまりに酷い」って時は皆さんも切磋琢磨してください。言わんと分からんよ、バカは←

 

 

 

ということで、歩き遍路をしたからといって全くもって口の悪さは治らないizumiがお届けしました!

 

でも最近見た記事で、口が悪い人ほど実は正直者っていうケンブリッジ大学の研究結果が出たそうなので、自他共に認める正直者の私が通りますよってことでよろ。

wired.jp

 

 

ではではー☆ 素敵な遍路ライフを!